【HANAインタビュー連載最終回】ムードメーカーのKOHARU「頑張っちゃってちょっとパンク」…乗り越えて「今は素でいられます」
7人組ガールズグループのHANAが、今月8日にデジタルシングル『BAD LOVE』をリリースした。7月にリリースした2ndシングル『Blue Jeans』は、グループにとって初のラブソングで、『オリコン週間ストリーミングランキング』で8週連続1位を獲得。女性グループ史上初の快挙を達成した。楽曲以外にも、ティム・バートン監督が、制作総指揮を務めるNetflixシリーズ『ウェンズデー』シーズン2のジャパンスペシャルアンバサダー就任や、「世界を変える30歳未満」を30人選出するアワード企画『Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2025』に選ばれるなど、活躍が続いている。そんな中で世に出た新曲『BAD LOVE』。ENCOUNTはNAOKO、YURI、KOHARUの3人に同曲への思い、それぞれの現在地を聞いた。ラストはKOHARU。

新曲『BAD LOVE』の魅力は「ヒステリック」
7人組ガールズグループのHANAが、今月8日にデジタルシングル『BAD LOVE』をリリースした。7月にリリースした2ndシングル『Blue Jeans』は、グループにとって初のラブソングで、『オリコン週間ストリーミングランキング』で8週連続1位を獲得。女性グループ史上初の快挙を達成した。楽曲以外にも、ティム・バートン監督が、制作総指揮を務めるNetflixシリーズ『ウェンズデー』シーズン2のジャパンスペシャルアンバサダー就任や、「世界を変える30歳未満」を30人選出するアワード企画『Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2025』に選ばれるなど、活躍が続いている。そんな中で世に出た新曲『BAD LOVE』。ENCOUNTはNAOKO、YURI、KOHARUの3人に同曲への思い、それぞれの現在地を聞いた。ラストはKOHARU。(取材・文=コティマム)。
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HANAはちゃんみなとBMSGがタッグを組んだガールズグループオーディション『No No Girls』から誕生。これまでに突きつけられてきた「No」と闘い、殻を破ったKOHARU、JISOO、CHIKA、NAOKO、MAHINA、MOMOKA、YURIがメンバーに選ばれた。さまざまなスタイルの強い楽曲をリリースしてきたが、前作『Blue Jeans』は“完璧な子たち”が周りにいる中で「好きな人が自分を選んでくれた」という楽曲だった。今回の『BAD LOVE』は一転。信じていた相手に裏切られ、「許したいのに許せない」という怒りや葛藤、未練がにじみ出ている。ちゃんみなが担当してきた作詞にはMOMOKAとJISOOが加わり、振り付けはNAOKOがメインになって考えた。MVでは車のトランクから脱出したMAHINAが中心になり、廃きょで捕らわれている6人を助ける様子が描かれる。
――早くも新曲です。『BAD LOVE』の魅力や注目ポイントは。
「一言で表すと私は『ヒステリック』だと思っていて。メンバーそれぞれの過去や経験から得た感情的な“ごちゃごちゃ”が、歌声も歌詞も、そして、振り付けからも感じられると思います。魂の叫びみたいなものを『耳からも目からも浴びてほしいな』と思います」
――振り付けはNAOKOさんが担当されましたが、KOHARUさんも一緒に考えたとお聞きしました。
「NAOKOが中心に考えてくれて、私も一緒にスタジオ入っていろいろ考えました。振り入れをしている時に、『もうちょっとキャッチーな部分があったらいいよね』と思って。手で鍵を表す振り付けがあるのですが、私は勝手に『開錠ダンス』と呼んでいます」
――「鍵を開ける」という意味ですか。
「そうです。MVで私たちは捕らわれていますが、鎖や鍵を開けるというのをダンスの振り付けにも入れたので、『開錠ダンス』と名づけました。勝手に私が呼んでいるだけですけど(笑)、そこがポイントですね」
――『Blue Jeans』は「好きな相手に選んでもらえた」という甘酸っぱい楽曲でしたが、今回は裏切られた怒りや葛藤、未練があらわになっています。
「私の場合は、“自分に『No』と言っていた頃の自分”に置き換えて歌った部分もあります。作詞を担当したJISOOとMOMOKAから、『この歌詞は自分たちのこういう経験からきている』という話も聞いたので、そこに感情移入というか共感する部分はあったので、ちゃんと歌詞の意味を意識して、(歌う際もMVでも)キレていました。」
――ちゃんみなさんからアドバイスなどはありましたか。
「レコーディングの時に、『泣き歌い』といって顎を前に出して歌う歌い方を学びました。本当に泣いているみたいな声になるんです。みんなレコーディング中の顔はすごく酷いと思います(笑)」
公式YouTubeなどでのMV公開からわずか3日間で再生回数が300万回超え。廃きょにとらわれた6人については、HONEYs(ファン)の考察も盛り上がっている。
――MVも盛り上がっています。
「とてもうれしいです。私は『No No Girls』時代から、私たちがどうやってここまで来たかを“脱出”で表していると思っていて、『私たち7人の傷は、この7人でしか救えなかったよね』という思いを表現しています。助けに来てくれた時はホッと安心するし、『助けてくれるのは、あなたたち』みたいな気持ちで撮影していました」

メンバーの信頼関係は「すごく深くて強い」
――ハイペースでリリースが続いています。忙しい中で自分時間の確保やバランスのとり方を意識していることはありますか。
「最初のうちは忙しい生活が大変だったんですけど、今は慣れてきています。以前はメンバーが一緒にいる時もどこか気を張っている状態でした。楽屋でも今までは変に気遣って、『明るくしよう』『場の空気を良くしよう』と変な方向に頑張っちゃっていたんです。だけど、今はメンバー同士の信頼関係もすごく深くて強いものになったから、そういうことはありません。メンバーの前でも素の部分というか、自分のゼロの姿でいられるので、それが自分の休憩やリフレッシュになっています。ちゃんと自分のペースを保てている感じかな」
――『No No Girls』時代にチームで分かれて対決する際に、KOHARUさんがいるチームはライバル同士なのにメンバーがまとまり、協力してパフォーマンスを仕上げているのが印象的でした。KOHARUさんがいるだけで雰囲気が明るくなるというか、ムードメーカー的な役割は当時から意識していたのですか。
「昔から、学校という社会でずっとそういう役割をしてきたので、自然にそういう立ち回りになっちゃう自分もいました。そんな自分に違和感を覚えて、『これは本当の私じゃないけど、無理しているね』と気づいている自分もいます。でも、当時は『普通のことだ』と思っていました。最近になって、『そういう状況がずっと続いていたんだ』と気づきました。それはやはり、ハードスケジュールで人前に出ているうちに、ちょっとパンクしちゃったんだと思います。そこを乗り越えての気づきという感じです。だから、今はメンバーの前でも素でいられるようになりました」
――最後にHONEYsのみなさんへメッセージを。
「また新しいHANAの一面を知れると思いますので、ぜひ、『BAD LOVE』をいっぱい聴いてください。今後の私たちのどんな姿を見られるかも、楽しみにしていてください」
□HANA オーディション番組『No No Girls』で約7000人から誕生したKOHARU、JISOO、CHIKA、NAOKO、MAHINA、MOMOKA、YURI の7人組ガールズグループ。候補者はルックス、体型、声や歌唱スタイルなどに「No」を突き付けられてきた経験があるが、期間を通して殻を破っていった。今年1月にプレデビュー曲『Drop』をリリースし、4月にDebut Single『ROSE』でメジャーデビュー。7月14日に2nd Single『Blue Jeans』をリリース。『オリコン上半期ランキング2025』では『アーティスト別セールス部門』の『新人ランキング』で1位を獲得した。
