門脇麦、『PFFアワード2025』に最終審査員として参加 若手監督たちの作品を見た時間は「あまりにも幸福すぎた」
俳優の門脇麦が19日、都内で行われた自主映画コンペティション『PFFアワード2025』表彰式に、プロデューサーの関友彦氏、作家の山内マリコ氏、映画監督の福永壮志氏、山中瑶子氏とともに出席。同アワードに入選した若手監督たちにメッセージを送った。

グランプリを受賞した中里ふくさんには賞金100万円
俳優の門脇麦が19日、都内で行われた自主映画コンペティション『PFFアワード2025』表彰式に、プロデューサーの関友彦氏、作家の山内マリコ氏、映画監督の福永壮志氏、山中瑶子氏とともに出席。同アワードに入選した若手監督たちにメッセージを送った。
1977年にスタートした同アワードは、現在大ヒット公開中の『国宝』の李相日監督、今年の大島渚賞を受賞した『ナミビアの砂漠』の山中瑶子監督、5月のカンヌ映画祭を沸かせた『ルノワール』の早川千絵監督など、これまでに190名を超えるプロの映画監督を輩出し、映画監督への登竜門とも呼ばれている。本年は795本の応募から入選を果たした22作品が映画祭「第47回ぴあフィルムフェスティバル2025」で上映され、この日の授賞式にて各賞が発表された。
『空回りする直美』でグランプリとエンタテインメント賞(ホリプロ賞)をダブル受賞した中里ふくさんは「信じられなくて、先ほども(ホリプロ賞歴代受賞者の現在の活躍を紹介したホリプログループ会長の堀義貴氏から)『グランプリを取らなくても大丈夫』って言われましたが(笑)、ビンタされた気分で動悸が止まりません」と驚きを隠せない様子で語り、「私自身がいろいろ未熟で、いろんなものが足りない状況の中で映画を作っていったので、まさか人前に出せて、しかも賞をもらえると思っていなかったので、私のことを支えてくれた人のおかげだなと思いますし、怠惰な自分を動かしてくれた人のおかげです」と感謝した。
また、最終審査員として同アワードに参加した門脇は「まずはみなさま本当におめでとうございます」と祝福し、「映画作りに関わっている1人の人間として、なんだろうなあ……。なんだろうなあと思ったりするんですけど(笑)、みなさんの作品を見た時間があまりにも幸福すぎて、すごく幸せな時間でした。これからも映画作りを一緒にしていきましょう! おめでとうございます」とエールを送った。
グランプリを受賞した中里ふくさんには賞金100万円が贈られ、『空回りする直美』は2025年10月27日より開催される『第38回東京国際映画祭』にて特別上映される。
■「PFFアワード2025」各賞
※年齢、職業(学校名)は制作時のもの
●グランプリ
『空回りする直美』(44分)
監督:中里ふく(20歳/東京都出身/東放学園映画専門学校 映画制作科)
●準グランプリ
『BRAND NEW LOVE』(84分)
監督:岩倉龍一(22歳/神奈川県出身/東京造形大学 造形学部 映画・映像専攻)
●審査員特別賞
『ロ-16号棟』(11分)
監督:井上優衣(21歳/東京都出身/武蔵野美術大学 造形構想学部 映像学科)
『紅の空』(39分)
監督:瀨川翔(17歳/東京都出身/三田国際科学学園高校)
『アンダー・マイ・スキン』(20分)
監督:細川巧晴(21歳/富山県出身/京都芸術大学 芸術学部 映画学科)
●エンタテインメント賞(ホリプロ賞)
『空回りする直美』(44分)
監督:中里ふく(20歳/東京都出身/東放学園映画専門学校 映画制作科)
●映画ファン賞(ぴあニスト賞)
『惑星イノウエ』(54分)
監督:鈴木大智(22歳/東京都出身/東京造形大学 造形学部 映画・映像専攻)
●観客賞
『黄色いシミ』(32分)
監督:野村一瑛(29歳/東京都出身/フリーター)
