73歳・鳥羽一郎、102kgのマグロを解体 漁船員だった当時を述懐「マイナス60度での作業がつらかった」
デビュー43年で73歳の演歌歌手・鳥羽一郎が10日、東京・新宿の飲食店「有楽町かきだ」でマグロ解体ショーを行った。この日、シングル146作、アルバム35作の全曲が配信解禁になったことを記念し、元マグロ漁船員の鳥羽がその腕を披露した。

デビュー曲『兄弟船』からの全1070曲が配信解禁
デビュー43年で73歳の演歌歌手・鳥羽一郎が10日、東京・新宿の飲食店「有楽町かきだ」でマグロ解体ショーを行った。この日、シングル146作、アルバム35作の全曲が配信解禁になったことを記念し、元マグロ漁船員の鳥羽がその腕を披露した。
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午後1時10分。予定より10分遅れで鳥羽によるマグロ解体ショーが始まった。目の前にあるのは、102キロで約50万円の本マグロ。にぎり寿司にすると4000貫分だという。
鳥羽は「こりゃ、大変だ」と言いつつ、サポートを受けながら頭を切り落とし、解体を続けた。そして、切り身を取材陣に見せて、「脂の乗り方がすごい」と伝えた。
故郷の三重・鳥羽市でマグロ漁船員だった鳥羽は、かつてマグロ解体の担当だったという。
「これより大きなマグロを解体していましたね。ただ、いい包丁を使った今日の方がきれいにさばけました。やりながら当時のことを思い出しました。僕ら若手は冷凍保存の担当もしていて、マイナス60度の冷凍庫での作業が一番つらかったです。鼻毛も凍っていましたから」
30歳の1982年に『兄弟船』でデビュー。10月1日にCDリリースの新曲『昭和のおとこ』も含め、43年間で積み上げた1070曲がこの日に配信解禁になった。その感想は「うれしい」だった。
「廃盤になった曲も聴けるのがいいですね。あとは、震災のタイミングで、PRできなかった海の歌が入っているのもありがたいです」
『昭和のおとこ』のタイトルにかけ、自身もそうである「昭和の男」の印象を問われると「頑固で職人気質な人が多いですね」。令和の世の中については「ネットについていけません。もともとがアナログ人間だから」と本音を漏らした後、大ヒット曲の『兄弟船』と『昭和のおとこ』を披露した。そして、マグロの切り身を口にして「これだけ脂が乗っていると、しょうゆはいらない。塩で食べるのが一番うまいですよ」と実感を込めた。
