テレ朝、『WBC』の放送権獲得できず 放送未定も今後は「制作費を有効活用して可能な限り実現」
テレビ朝日が10日に、2025年秋 改編説明会を行った。来春に開催される第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)について、Netflixが日本での独占パートナーシップ契約を結んだことにより自局での放送が困難となった点について言及した。

Netflixが全47試合を独占生配信「獲得には至りませんでした」
テレビ朝日が10日に、2025年秋 改編説明会を行った。来春に開催される第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)について、Netflixが日本での独占パートナーシップ契約を結んだことにより自局での放送が困難となった点について言及した。
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8月26日に米動画配信大手のNetflixが、来春に開催される第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)について、日本での独占パートナーシップ契約を結んだと発表した。これにより、国内では同社がWBC全47試合を独占生配信することになった。
23年の第5回大会では、プライムビデオのネット配信で中継されたが、地上波でも放送。テレビ朝日系とTBS系が事前の協議で担当試合を決め、編成していた。そして、第1次Rから平均世帯視聴率で40%超の高視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を連発。平日の午前に放送された決勝・日本-米国でも42.4%といった異例の数値をマークしていた。
この件について、総合編成部長の河野太一氏は「2006年の第1回大会から放送してきたのですが、今回は放送権の獲得には至りませんでした」と報告。
WBC第5回大会では決勝当日の午前中に生放送し、「全国で推計5463万9000人が視聴」と発表していたテレビ朝日。また、今後の放送予定については「見えていない状態です」とした。
記者から「地上波での国際スポーツを放送を求める声が多いはず」という意見には「WBCに限らず、放送権が高騰している印象です。うちとしましても限られた制作費を有効活用して、少しでも多く楽しんでいただけるものを提供できるように、可能な限り実現していきたいです」と回答。
さらに、ワールドカップについては「国民の皆さまが楽しみにしているものを届けられるように、制作費を有効活用していくことに尽きるかと思います」と加えた。
