高畑淳子、軽度の認知症を自覚「物忘れが激しく」 銀行でトラブル「おろしに行ったら現金を取らずに」

俳優の高畑淳子が10日、都内で行われた「認知症に早めに対応するための合言葉」および 「MCI/軽度の認知症当事者等への意識調査結果」に関する発表会に登場した。

発表会に登場した高畑淳子【写真:ENCOUNT編集部】
発表会に登場した高畑淳子【写真:ENCOUNT編集部】

「長く女優をやりたい」と誓う

 俳優の高畑淳子が10日、都内で行われた「認知症に早めに対応するための合言葉」および 「MCI/軽度の認知症当事者等への意識調査結果」に関する発表会に登場した。

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 認知症への理解と関心を広げることを目的に企画された同イベント。母が認知症を患った経験を持つ高畑をゲストに招き、自身の体験を交えながら、早期対応に求められる心構えや実際の行動について語るトークセッションが行われた。

 昨年末に94歳で亡くなった母が、認知症だったという。「母は健康オタクで、『絶対に病気にならんのじゃ~』と言って健康だったんですが、認知が進んでしまいました。みんなと練馬に住んでいて、渋谷に引っ越す時に遊び相手がいた方がいいと思い、母を練馬に置いていったんです」とお母さんの交友関係を考慮して別々に住んだというが、「ある日、遊びに行ったらすごく部屋が汚れていて、お皿がヌメヌメしていました。(その時に)アルツハイマーの予兆があったんだな~と、今のお話をうかがって思った次第です」と早期発見には至らなかったという。

 この日のイベントでは「また、にしない。まだ、にしない。」という合言葉を発表。それを聞いた高畑は「私は運が強いと思います。最近、物忘れが激しく、セリフが覚えられなくて壁中に貼っても覚えられないんです。この前なんか、銀行にお金をおろしに行ったら現金を取らずに“ピーピー”という音に気づかず、通帳の残高照会を眺めていました」と認知症の自覚があるそう。

「MCIですよ! またにしないし、まだにしません! ご注進します。長く女優をやりたいので、然るべき処置をしていただきます。今日来てなかったらまたにしてましたよ……」とホッと胸をなでおろした。

 最後に「思い返すと母を早く(病院に)連れてってあげたら良かったなと思います。悔いるところはありますね」と思わず言葉に詰まるも。気を取り直して「すぐスケジュールを調整して先生のところに行きます。この場に来るオファーをいただいたのは、運が強いと思いますよ。今日はありがとうございました」とこの日登壇した関係者に感謝した。

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