【ほぼ全文】ソン・ジュンギ&チョン・ウヒ、来日会見で流暢な日本語 『マイ・ユース』見どころ&お気に入りシーン解説

韓国人俳優のソン・ジュンギとチョン・ウヒが主演を務める韓国ドラマ『マイ・ユース(my youth)』が5日午後11時35分よりフジテレビの動画配信サービス・FODにて配信スタートする。8月29日には都内で行われた記者発表会に出席し、本作の見どころを流ちょうな日本語を交えて語った。

会見に出席したチョン・ウヒ(左)とソン・ジュンギ【写真:ENCOUNT編集部】
会見に出席したチョン・ウヒ(左)とソン・ジュンギ【写真:ENCOUNT編集部】

9月5日午後11時35分よりFODにて独占配信

 韓国人俳優のソン・ジュンギとチョン・ウヒが主演を務める韓国ドラマ『マイ・ユース(my youth)』が5日午後11時35分よりフジテレビの動画配信サービス・FODにて配信スタートする。8月29日には都内で行われた記者発表会に出席し、本作の見どころを流ちょうな日本語を交えて語った。

 本作は、自身を取り巻くトラブルをきっかけにつらい青春時代を過ごした主人公ソンウ・ヘ(ソン・ジュンギ)が、“初恋の人”ソン・ジェヨン(チョン・ウヒ)との再会を経て、葛藤やためらいを抱えながらも恋愛も人生も少しずつ前に進もうとする姿を描く、過去と現在が交錯するラブロマンス。

 監督はドラマ『ユミの細胞たち』のイ・サンヨプ氏、脚本はドラマ『それでも僕らは走り続ける』のパク・シヒョン氏が務める。韓国・JTBCでの放送開始と同時に、日本ではFODにて国内独占配信される。

 来日会見には、白のロンTにチノパン姿のジュンギと、デニムのノースリーブ&スカートのセットアップにベージュのショートブーツのウヒが笑顔で登場。通訳を介しながらも時折、流ちょうな日本語も交えて本作の見どころを語った。主な一問一答は以下の通り。

――お2人からごあいさつをお願いします。

ジュンギ「(日本語で)こんにちは。ドラマ『マイ・ユース』でソンウ・ヘ役を演じているソン・ジュンギです。どうぞよろしくお願いします」

ウヒ「(日本語で)みなさんこんにちは、チョン・ウヒです。お会いできて本当にうれしいです。どうぞよろしくお願いします」

――お二人の日本語がすごく上手でびっくりしております。

ウヒ「少し(笑)」

ジュンギ「ありがとうございます(笑)」

通訳が話している間にポーズも【写真:ENCOUNT編集部】
通訳が話している間にポーズも【写真:ENCOUNT編集部】

日本語でアピール「監督、本当にかわいいですよ」

――ジュンギさんが演じるソンウ・ヘの役どころを教えてください。

ジュンギ「(日本語で)私の役はソンウ・ヘです……すみません(笑)。(韓国語で)職業はフローリストです。ソンウ・ヘは子どもの頃にすごく有名だった韓国の子役俳優でした。ただ、あまりにも有名だったが故に幼いころからいろんなことで心に痛みを受けて、いろんな人からの裏切りも経験して、大人になってもその傷を引きずっている部分があり、まだ戸惑っている部分もある、そんなキャラクターです」

――続いて、ウヒさんはいかがでしょうか。

ウヒ「私が演じたのはソン・ジェヨンです。芸能事務所のチーム長をしています。もともと、子どもの頃から親に言われた通りに『これが正解だ』となると、その道のままに進む子だったんです。でも、小さい頃に苦しい出来事を経験して、本人にとっても親にとっても抱いていた夢を諦めて、現実に合わせて生きている人物です。でも、諦めることなく答えを探すために努力をする人物でもあります」

――ソンウ・ヘとソン・ジェヨンは、互いに初恋の人物でありながら10年という月日が流れた後に再会することになります。台本を読んだ時の最初の感想を教えてください。

ジュンギ「最初に読んで抱いた感情は、切なさと胸の痛み、そしてときめきだったように思います。ソンウ・ヘは、子どもの頃の思い出がすべてといっていいほどネガティブなものです。でも唯一、ときめきを感じて胸がスッキリとする思い出といえば、ウヒさんが演じているジェヨンのことなんです。その感情を台本を読んだ時に僕も感じました」

ウヒ「誰かの日記を見たような感じがしました。なぜなら、わたしたちが若かった頃は少しぎこちなくて慣れていないことがあったと思います。粗削りなことが多かったと思うんですが、いま振り返ってみればキラキラと輝くようなもので、淡く切なく感じる部分もあると思います。2人にもそういったラフな部分があったと思うんですけど、それが少しずつ恋になっていくところが美しいと感じました」

――監督からはどのような指示がありましたか。

ジュンギ「先ほど皆さんに予告編をご覧いただいてお分かりになったと思いますが、監督はとても叙情的な方です。そしてソフトな性格の持ち主です。現場では僕とウヒさんをとてもリラックスさせてくれました。演技をするにあたっては、まずは僕たちのことを信じてくださいます。そして、演技を見た上でご自分の意見がある場合は助言をくださいました」

ウヒ「私も同感です。監督のこれまでの作品を見てみますと、本当に柔らかくてエモーショナルな作品が多かったと思うんです。今回の作品の雰囲気とも似ていると思います。監督自身の性格も本当にすてきで、物腰の柔らかい方なんです。私たちにも意見を先に出すのではなく、俳優たちの考えや意見を聞いて尊重してくださる方でした。なのでワンシーンワンシーンを一緒に作り上げる感じがありました」

――お2人を信じて包み込むような演出だったんですね。

ジュンギ&ウヒ「(日本語で)はい」

ジュンギ「(日本語で)監督、本当にかわいいですよ(笑)」

美しい地方ロケシーン【写真:(C)HighZium studio (C)BlitzwayEntertainment】
美しい地方ロケシーン【写真:(C)HighZium studio (C)BlitzwayEntertainment】

場面写真とともに解説

――ここからは大きなフリップを使ってお話を聞いていこうと思います。まずはこちらです。海をバックにしたとても美しいシーンですが。

ジュンギ「どこまで説明していいんですかね」

ウヒ「ネタバレになってしまうので少しだけ説明してあげてください」

ジュンギ「このシーンは僕が大好きシーンのうちの一つです。この写真で僕とウヒさんのことを見ていただくと、何か起きそうな気がしませんか? 男性主人公、女性主人公がより親しくなっていくシーンです。僕が好きなのはここで描かれる感情もそうなんですが、韓国の田舎の街にはとても美しい風景があると思っていて、このシーンではそんな美しい風景が非常によくマッチしていると思うからです。このシーンで僕が着ている服は、本作でよく着用している作業服なんですが、ウヒさんが着ている服も僕の服に寄せていて、パッと見だとペアルックに見えるような衣装を選んでくれたような気がして、このシーンがよりかわいいものになったような気がします」

ウヒ「今回は地方ロケが多かったんです。韓国の美しいロケーションで撮影できること自体にもワクワクしたんですけど、このシーン自体をご覧になりますと、みなさん本当に心がときめくと思います。(ドラマで)私たちは友人同士だったんですけど、こちらをご覧になると、スキンシップがあることが分かります。“初めての”スキンシップでした」

ジュンギ「(笑)」

フローリストとして働くソンウ・ヘ(右=ソン・ジュンギ)【写真:(C)HighZium studio (C)BlitzwayEntertainment】
フローリストとして働くソンウ・ヘ(右=ソン・ジュンギ)【写真:(C)HighZium studio (C)BlitzwayEntertainment】

アドリブも満載「大変でしたけど、楽しかったです」

――続いてはこちらのシーンでした(肥料を置いて見つめ合うシーン)。

ウヒ「ソン・ジェヨンが友人であるソンウ・ヘの働いている場所に行かなければいけない個人的な理由があったんです。2人は向き合っているんですけど、ソンウ・ヘがどういう気持ちなのか分かりません。このシーンで私の表情を見てみますと、ある種の意志が燃え上っていることが分かると思います。この時に私は、彼に感情を持っていない状況だったんですけど、あるハプニングが起きるんです。でも感情を出したくないとも思っていたので何度もリハーサルを重ねました。でも、(日本語で)アドリブが多くて、大変でしたけど、楽しかったです(笑)」

ジュンギ「(日本語で)ウヒさんのアドリブ能力は、すごい一番です(笑)。一番!」

ウヒ「(日本語で)ジュンギさんも、一番です(笑)」

ジュンギ「(日本語で)そうですか?(笑)」

ウヒ「本当にこのシーンの撮影が終わりませんでした」

ジュンギ「監督が見ながら『もう十分だから』とおっしゃっていました」

――それほど盛り上がったシーンだったんですね。

ジュンギ「先ほどウヒさんが上手く説明してくれました。このシーンはこのドラマにとってとても大切だと思うシーンの一つです。このカットよりも後に続く2人のセリフのやり取りや見つめ合うまな差しに、このドラマにおけるカラーを象徴的に表しているシーンだと思うので、とても好きなシーンの一つでもあります」

「韓国語で『タクシー乗り場』と書かれていて…」【写真:(C)HighZium studio (C)BlitzwayEntertainment】
「韓国語で『タクシー乗り場』と書かれていて…」【写真:(C)HighZium studio (C)BlitzwayEntertainment】

タクシー乗り場での“まなざし”に注目

――続いてはタクシー乗り場でのシーンになります。

ジュンギ「これは『タクシー乗り場』と書かれていて、2人が大人になって久しぶりに再会するシーンでもあります。2人が大人になってから数回しか会っていない時で、ソンウ・ヘは恥ずかしがっていてあまり感情を表に出していません。ですが、ソン・ジェヨンに少しずつですが心の内を出しているシーンになっています。韓国では甘い感情を持っていると、目からハチミツが落ちるという表現があるんですが、僕の目からハチミツが落ちそうになっていることが感じていただけると思います」

ウヒ「ソンウ・ヘは友達なんですけど、普通の友達ではないんですね。ひょっとすると憎しみの感情がある間柄かもしれません。なんの感情も抱いていないと思っていた相手に、一石を投じるような、感情を確かめる変化が起きるシーンです」

――続いては、日本のファンに向けてドラマ以外のことをお聞きします。お2人は日本にはよくいらっしゃいますか。

ウヒ「(日本語で)はい、よく旅行で来ます。今年は大阪に。去年は東京、京都、札幌に行ってきました」

――それは旅行で?

ウヒ「友達とよく旅行で日本に来ます。日本の料理も好きですし、この雰囲気も景色も大好きなので、プライベートで来ます」

ジュンギ「多く訪れる日本の都市といえば、やはり東京です。とても好きです。あとは個人的にちょっと休みたいなと思って訪れるのは(長野・)軽井沢です。去年も行きましたし、富士山にも行きました。それと思い出したのは、(ドラマ)『優しい男』という作品で青森で撮影をしたことがありました。とても奇麗ですてきな場所だったので、まだ行きたいなと思いましたね。あとは僕の好きな『First Love 初恋』という作品にハマって、北海道がとてもいいなと思って、雪が積もったタイミングで行きたいなと思っています」

――今回の来日で楽しみにしていることは。

ジュンギ「いつも日本にはワクワクしながら来るんですが、本当に僕の好きな食べ物がたくさんあります。今回の来日ではまだ食べられていませんが、特にうなぎが大好きなんですがまだ食べられていません。多くの方がそうだと思うんですが、日本のコンビニで売っている食べ物も大好きです。今回もコンビニでいろんなものを買って、お菓子も買いました」

――うなぎ、おいしいですよね。

ジュンギ「(日本語で)うなぎ、本当においしいです」

――チョン・ウヒさんはいかがでしょうか。

ウヒ「いつも旅行で訪れていたんですけど、今回は初めてプロモーションでの来日になりました。ファンの皆さんに直接会う機会があるので、それが本当に楽しみです。それが初めてのことなので、ワクワクしています。ファンの皆さんに会うと思うと、すてきな姿をお見せしたいと思います。また、私も日本料理は大好きです。でもまだ食べられていないので、次回は旅行で来て思いっきり食べたいと思います」

日本への印象も語った【写真:ENCOUNT編集部】
日本への印象も語った【写真:ENCOUNT編集部】

互いの役柄を表すと…「ラブリー」「エゲンナム」

――改めて、ドラマの見どころを教えてください。

ジュンギ「ソンウ・ヘとソン・ジェヨンが、大人になって久しぶりに再会し、昔の記憶をたどりながらも2人の今の感情を見つけていく、とても美しいロマンスドラマとなっています。韓国で作ったドラマを、日本の視聴者の皆さんがどういうふうに受け取ってくださるのかとても気になります。韓国以外の国、ほかの文化を持った方にどのように見てくれるのかいつも気にしています。その中でも、日本の皆さんが本作の細やかな美しい感情をぜひ楽しんで見ていただきたいなと思います」

ウヒ「どこかぎこちない2人が10代の頃に出会って、恋によって成長していく物語でもあります。皆さんがご覧になると、2人を応援したい気持ちが芽生えるかもしれません。誰かのことを思い浮かべて回想する、切なく淡い気持ちがいっぱいの作品になっていると思います。日本と韓国で同時放送になると思うので、日本の皆さんの反応がすぐ分かることがうれしく思いますし、とても楽しみです」

流暢な日本語も交えてアピールした【写真:ENCOUNT編集部】
流暢な日本語も交えてアピールした【写真:ENCOUNT編集部】

――お互いの役のキャラクターを一言で表すとしたら。

ジュンギ「あ~すぐ思いつく言葉があります。『ラブリー』。(日本語で)ホントにホントにラブリー。(韓国語で)ソンウ・ヘにとってのソン・ジェヨンは今までふさがっていた胸に穴をあけて、息をつかせてくれるキャラクターでもあります。それを一言で表すと、『ラブリー』になると思います」

ウヒ「私は最近はやりの言葉で表現したいと思います……『エゲンナム』」

ジュンギ「(日本語で)なんですか?」

会場「爆笑」

ウヒ「エストロゲンナムジャ」

ジュンギ「エストロゲン?」

ウヒ「最近はやっている言葉でして、繊細でやさしくて本当にすてきな男子のことをそう呼ぶそうです」

ジュンギ「(日本語で)そうですか? 分かりません。僕は男です(笑)」

ウヒ「私の役どころとは正反対で、本当に優しくて物腰が柔らかくてソフトな性格を一言でまとめると『エゲンナム』(日本語で草食系男子に近い言葉)になると思います」

ジュンギ「(日本語で)ありがとうございます」

――最後に、日本のファンに向けてメッセージをお願いします。

ジュンギ「今回、久しぶりに日本に来て僕たちの作品を紹介することができて光栄に思います。久しぶりに東京を訪れましたが、ソウルと同様にとても暑くてムシムシしますね。でも僕たちの作品は9月に配信されるので、その頃にはもう少し涼しくなっているといいな、という気持ちを込めて、その頃の気候にも合う、そしてときめきを感じてかつての記憶を呼び覚ましてくれるような作品になると思いますので、どうか温かくこの作品を見守ってくださればと思います」

ウヒ「先ほども申し上げたんですけど、韓国と同時放送ということでうれしく思います。叙情的でエモーショナルで美しいこの作品をご覧になって、より親近感を抱いていただければと思います。たくさんの方に喜んでいただければうれしいです。(日本語で)『マイ・ユース』応援お願いします。ぜひご覧ください」

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