お笑いコンビ・ライセンスの井本貴史が29日深夜、レギュラーを務めるMBSラジオ『ごぶごぶラジオ』（金曜深夜0時30分）に出演。冷蔵室に一晩中、閉じ込められたというリスナーから同様の経験を聞かれ、ダウンタウン・浜田雅功とココリコ・遠藤章造との温泉旅行中に凍死を覚悟した経験があると明かした。

　ある年の1月に3人で遠出した際、井本は仕事で遅れて夜に到着したという。「お前、温泉行かんでええんか？」と言われた井本は「行きたいです」と言い、遠藤とともに向かった。「俺はええわ」と言った浜田から、「夜は外へ出んなよ。セコムかかるらしいから。出たら入れんようなるぞ」と注意され、「分かりました」と了承して部屋を出たという。

　しかし、温泉を堪能後、遠藤から「外出て涼もうぜ」と誘われ、2か所ある扉のうち、開いた遠藤の側から外出。温泉の目の前はがけで、がけの上に全裸で立ったといい、直後は「だいぶ気持ちええど」と湯気の出た体で満足していたという。

　しばらくして「戻るか。寒なってきたし」となったが、扉は開かなかったという。2人は「浜田さん、言うてたなあ。これセコムかかったかも」と思い返し、「ヤバい、ヤバい、ヤバい！」と叫んで窮地に追い込まれたという。

　そこから悪戦苦闘。無理やり扉を開けようとしてもダメで、遠藤が「がけ登る。登るしかない」と別の手段に挑戦した。「持ち上げてくれ」と言われた井本は、全裸の先輩の尻を必死で押し上げたが、全く届かず。2人は「凍えるからあかん」と少しでも体を温めるために動きながら、次に「怒られるけど、窓ガラス割って入ろう」と考え、石を探したが小石ばかり。元高校球児の遠藤が全力投球で窓にぶつけたが、びくともしなかったという。

　万策尽きて「死んだな」と最悪の事態が浮かんだという。「これ死んだらどうなんの？　2人で全裸で抱き合って。何か変なうわさ立つんちゃうか」という話にまでなったと振り返った。「絶対嫌や」と最後の抵抗で扉をガチャガチャすると、外へ出る時に開かなかった側に隙間が生まれたという。井本が「遠藤さん、開くかもしれません。鍵かかってるけど、ちょっと隙間あくから」と叫び、2人で渾身の力で動かすとバーンって開いたと回想した。

　命拾いした2人は即、温泉に飛び込み、ガタガタ震えながら「マジ、死ぬかと思うた。良かったなあ」と心から安どしたという。部屋へ戻ると、夜中の2時か3時ぐらいで、1人残された浜田は起きたまま「お前ら、何時間、風呂行っとんじゃあ！」とブチ切れ。井本と遠藤は「すいません。死にかけたんです」と謝ったという。井本は「今でも遠藤さんと話すもん。『あれ死にかけたな』って」と打ち明けた。