川島明、『ラヴィット!』を「みんなが帰って来られる場所に」 番組発音楽イベントで10分スピーチ
お笑いコンビ・麒麟の川島明が23日、都内の国立代々木競技場 第一体育館で開催されたTBS系朝の生番組『ラヴィット!』の音楽イベント『ラヴィット!ロック2025』に出演。10分近くに及ぶスピーチで番組への特別な思いを語った。

「自分を肯定できない時は、『ラヴィット!』にもたれてください」
お笑いコンビ・麒麟の川島明が23日、都内の国立代々木競技場 第一体育館で開催されたTBS系朝の生番組『ラヴィット!』の音楽イベント『ラヴィット!ロック2025』に出演。10分近くに及ぶスピーチで番組への特別な思いを語った。
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3度目の開催となった『ラヴィット!ロック』には、番組レギュラーメンバーと豪華アーティスト、ラヴィット!アーティストがステージで共演。MCを務めた川島も51人の芸人全員参加した特別ユニット・ラヴィットキッドでビートたけしの名曲『浅草キッド』を熱唱した。
本編の最終楽曲披露前、1人でステージに立った川島は、「みなさまのおかげで今年5年目を迎えることができまして、本当にありがとうございます。精一杯バラエティーをやらせてもらっている。そんなつもりで2025年も走って来ました」と感謝。「今年は特別な場所になったんじゃないかと思う出来事が7月28日にありました」と切り出すと、月曜隔週レギュラーのなすなかにし・那須晃行が2023年末に脳梗塞を発症し、緊急入院したことを振り返った。
「もう戻って来られないかもしれないという状況を、なすなかにしという看板を中西(茂樹)君が守り抜き、奥さんや家族、みなさんが懸命のリハビリをサポートしたおかげで、驚異の5か月というスピードで那須君は『ラヴィット!』に帰ってきてくれました。帰って来る番組に『ラヴィット!』を選んでくれました」と那須の復帰を回想。復帰後の1年3か月は、電流を使った罰ゲームを受けることができなかったというが、「リハビリを完全に終えて、お医者さんが『ビリビリ椅子を受けてもいい』という判断を下しました。聞いたことない判断だったんですけど」とユーモアを交えて説明した。
7月28日の生放送内で月曜メンバー全員が罰ゲームを受けることになり、「那須君に何かあったらどうしようという不安もありましたが、無情にもカウントが流れて、全員にビリビリが来ました。もちろん那須君もくらって、『那須君どうですか?』と振ったんです。その時に『痛い!』とか『なんやねん! これ!』とか言わず、那須君は『ただいま』と言いました。すごいなと思って、『ラヴィット!』ってみんなが帰って来られる場所になっているんだなって思ったんです」と明かした。
「いろんなことが理由で『ラヴィット!』に出たくても出られない人が増えました。近藤千尋さんのような出産というおめでたい理由もあれば、大人の事情、はっきり言って謹慎の人が出てきたり、これは『ラヴィット!』にとって非常にダメージはあった」と打ち明けると、「今の世の中は、そういった方々に対する休めという判断はすごく早いのですが、彼らが何かを成し遂げて、気持ちを整理した時に帰って来られる場所がないんです。それは悲しいなと思っています」と正直な心情を吐露。「だから『ラヴィット』が、そういったみんなが帰って来られる場所になったらいいなと思って、スタッフさん、演者、メンバーが相変わらず楽しいバラエティーをずっと守り続けています」と伝えると、川島に温かい拍手が送られた。
変わらない番組作りを約束し、「みなさんに寄り添うなんておこがましいことは言いたくないんですけど、辛い時、しんどかったり、自分を肯定できない時は、是非『ラヴィット!』にもたれてください。変わらない日常というのをお届けできたらと思って、出演者、スタッフ一同頑張っています。これからもよろしくお願いいたします」とメッセージを送った。
感動のスピーチを終えると、全員参加で『明日があるさ』を披露。客席に飛び出した出演者たちがファンとハイタッチをかわし、会場は『ラヴィット!』らしい幸せな空気に包まれ、本編が締めくくられた。
