松本若菜、日曜劇場初出演「夢の一つだった」 妻夫木聡主演『ザ・ロイヤルファミリー』…佐藤浩市は大物馬主役
俳優の佐藤浩市と松本若菜が、10月期のTBS系連続ドラマ『ザ・ロイヤルファミリー』(日曜午後9時)に出演することが20日、発表された。松本は本作が日曜劇場初出演となる。

競馬を舞台に20年の奇跡を描く壮大な人間ドラマ
俳優の佐藤浩市と松本若菜が、10月期のTBS系連続ドラマ『ザ・ロイヤルファミリー』(日曜午後9時)に出演することが20日、発表された。松本は本作が日曜劇場初出演となる。
妻夫木聡が主演を務める本作は、早見和真氏の小説『ザ・ロイヤルファミリー』(新潮文庫刊)が原作。山本周五郎賞やJRA賞馬事文化賞を受賞した同作を基に、競馬の世界を舞台にひたすら夢を追い続けた大人たちが、家族や仲間との絆によって奇跡を起こしていく姿を20年にわたり描く壮大な人間ドラマとなる。大手税理士法人に勤める税理士の栗須栄治を妻夫木が演じる。
今回出演が決まった佐藤は、馬主・山王耕造を演じる。人材派遣会社「ロイヤルヒューマン」の創業社長であり、競馬界では名の知れた存在。典型的なワンマン経営者でありながら、業界の先を見通す鋭さを持ち、人とのつながりを大切にする一面もある人物だ。仕事や家庭よりも競馬に没頭する豪快な姿は、栗須の人生を大きく動かすことになるという。佐藤と妻夫木は過去に複数回共演経験があり、プライベートでも親交が深いだけに、本作での掛け合いに注目が集まる。
一方、松本は栗須の元恋人で競走馬の生産牧場を営む野崎加奈子を演じる。北海道日高地方にある「ノザキファーム」を父と共に経営し、幼い頃から馬に触れ合いながら育ったことで、馬の個性を見抜く力に長けている。大学進学を機に東京で栗須と出会い、10年ぶりの再会を果たすという役どころだ。松本はこれまで火曜ドラマ『西園寺さんは家事をしない』(2024年)などで主演を務め、存在感を放ってきたが、日曜劇場への出演は今回が初めてとなる。
佐藤、松本らのコメントは以下の通り。
○佐藤浩市
「出演が決まった時は、ある意味ちょっと特化したドラマを日曜劇場でやられるんだなという期待と、頑張らなきゃなという気持ちになりました。僕が演じる山王耕造は、名は体を表すごとく、ある種の尊大さもありながら人間的にちょっと昔気質ではありますが非常に情熱がある男で、そこに魅力を感じてもらいたいと思う人物です。僕は乗り手役として馬に関わることも40数年あり、多少危険な経験もしましたけど、馬との距離感の詰め方や、馬に乗る楽しさも感じていて、若い頃は競馬自体も随分やっていました。競馬における馬と人の関係性というものは、単純なベットゲームではないですし、馬も勝利を分かると思います。この物語では、ただ馬を生き物として利用することだけに価値を見出すという話ではない、ある種1歩も2歩も先を行った人間と馬との関係を、うまく表現できたらいいなと思います。競馬を分からない方や馬に乗ったことがない方にも楽しめるような、そういうドラマにしたいと思います」
○松本若菜
「日曜劇場に出演するのが夢の一つだったので、お話を伺った時は本当に嬉しかったです。台本を読むと、枠にとらわれない人たちの情熱が描かれていて、一気に読んでしまうほど面白く、撮影がとても楽しみになりました。私が演じる野崎加奈子は、北海道の日高地方にある生産牧場の娘に生まれ、大学進学のために東京に出て、そこで妻夫木さん演じる栗須と出会います。日高地方の牧場の人たちや馬がとにかく大好きで、芯が通った女性なのですが、どういうふうにこの物語に関わっていくのかというところも見どころの1つになると思います。馬を愛する人たちが夢に向かって挑み続けた情熱に溢れた物語になっておりますので、是非ご覧ください」
○プロデュース・加藤章一氏
「山王耕造はこの物語のもう1人の主人公です。豪快で傲慢な一方、情熱的で人情に厚い。そんな魅力的な馬主をどなたに演じていただくか考えた時、佐藤浩市さん以外に考えられませんでした。主人公・栗須の元恋人で競走馬の生産牧場を営む野崎加奈子を、松本若菜さんに演じていただきます。シングルマザーとして仕事と子育てに奮闘する加奈子。そんな加奈子を松本さんに演じていただく事で、明るさの中にも芯の強さを持つ素敵なキャラクターとなっています」
