開通2日なのに…無残なタイヤ痕、震災復興の“象徴”でドリフト走行 地元民「暴走音を聞いた」
開通したばかりの新しい道路に、早くも暴走行為の痕跡が。福島県いわき市の小名浜道路で開通わずか2日後に濃いタイヤ痕が残されているのが確認された。東日本大震災からの復興を象徴する道路に、ドリフト走行の形跡があったことで、ドライバーからは憤りと悲しみの声が上がっている。

無残なタイヤ痕 長年の復興願いを踏みにじる行為に憤り
開通したばかりの新しい道路に、早くも暴走行為の痕跡が。福島県いわき市の小名浜道路で開通わずか2日後に濃いタイヤ痕が残されているのが確認された。東日本大震災からの復興を象徴する道路に、ドリフト走行の形跡があったことで、ドライバーからは憤りと悲しみの声が上がっている。
「道の日を前にマイナスな投稿はしたくないですが、2日前に開通した小名浜道路のいわき山田側……2日しか経っていないのに通常の運転でここまで濃いタイヤ痕はつくのか……跡からして、きついUターンやドリフトをしたとしたら、真新しい道路なのに悲しく感じる……」
8月9日、画像を添えてXに投稿したのは、..Kazuya.W【KENO-michi】@(@keno_michi)さんだ。
いわき市の小名浜港と常磐自動車道を結ぶ小名浜道路は8月7日に開通したばかり。東日本大震災以降、東北の復興と小名浜地区の防災を願う地元住民の長年の思いが込められた待望の道路だった。
「1日でも早く現地の道路を走りたく思い、訪問致しました」
Kazuyaさんは、実際に道路を走行。
「改めて小名浜道路開通おめでとうございます。公式では全長8.3kmとしているが80km/hで走ると体感速度はかなり短く、国道6号バイパスから信号2本で常磐道に入れるので相当な時短に! ますます小名浜、勿来、北茨城、湯本などの観光や経済発展に期待が寄せられます」と開通を喜んだが、真新しい道路はたった2日で様変わりしていた。
タイヤ痕は既存開通区間の一般道路と小名浜道路入口の交差点全面にわたって残されていた。意図的につけられた可能性が高いという。
「開通後のわずかな期間でつけられた可能性と、地元民も夜中から明け方にかけて、暴走音やドリフト音を聞いたともコメントがありました」。これらのタイヤ痕は車体を横滑りさせて走るドリフト走行の跡と見られている。
新設された道路を巡っては、過去にも同様の迷惑行為が発生。東京湾アクアラインの開通直後にも、道路にタイヤの“ブラックマーク”をつけられたことがある。公道でのドリフト走行や円形のタイヤ痕をつけるドーナツターンは、道路交通法違反や器物損壊の罪に問われる可能性がある。

身勝手なドライバーの暴走「このような行為はなくなってほしい」
「長年の思いがかない、開通した道路に傷をつけたのももちろんですが、8月は道路月間であり、道路を大切にしようというフレーズもあります。公共の道路に故意に傷をつける行為は決して良いこととは思えないので開通したばかりの道路にかかわらず、このような行為はなくなってほしいです」と強く願った。
