King & Princeの高橋海人が、放送中のTBS系金曜ドラマ『DOPE　麻薬取締部特捜課』（金曜午後10時）で、俳優・中村倫也とW主演を務めている。異能力で戦うという今までにないアクションシーンが話題となっており、今後の展開も注目される。そんな中、高橋がこのほど囲み取材に応じ、撮影エピソードやKing & Princeが担当する挿入歌『I Know』への思いを明かした。

　本作は木崎ちあき氏の同名小説が原作・原案で、新型ドラッグ「DOPE」がまん延している近未来の日本が舞台。高橋は、異能力を持つメンバーが集められた麻薬取締部特殊捜査課へ異動となった“未来予知”ができる新人麻薬取締官・才木優人を演じている。「いろいろな人から『見てるよ』と声をかけてもらいました。SNSを見ていて、特撮が好きな方や幅広い方たちが見てくださっていることも知って、うれしいです。ドラマの持つ力を感じています」と好反響に目を細める。

　才木ら麻薬取締部特捜課が、DOPEによって巻き起こる不可解な事件の解決に挑んでいくストーリー。アクションシーンはドラマの見どころの一つとなっており、自信を見せた。

「すべてをVFX（＝Visual Effects）に頼るのではなく、いかに自分たちで作り込めるかが課題でした。CGありきではないので、“見たことがあるもの”にはなっていないと思っています」

　W主演の中村とは、今回が初共演に。中村は、才木の型破りな教育係、麻薬取締官で超視力を持つ陣内鉄平役に扮している。かねてより「共演したかった」と話していた中村について、高橋は「『次はどんなことをするのかな』ともっと見たくなる人です。くせになる要素があるのも倫也さんの技術ですし、人間としての魅力がにじみ出ているからだと思っています。『DOPE』の撮影中にも、視野の広さや1つのシーンで求められていることへの正解を導く速さとか、共演させていただいて僕の経験値があがった感じがします。部活の憧れの先輩みたいな存在で『どれだけ技術を盗めるか』だと思っています」と敬意を込めた。

　現場での雰囲気はいいようで「（最初から）自然に打ち解けていきました」と明かす。

「それぞれで過ごすというより、みんなでわいわい話していることが多いです。みんな、この現場が好きなんだと思います（笑）。撮影が終わった後にご飯にも行きました。倫也さんがリーダー的存在で、みんなが甘えて、バランスが良かったと思います」

　作品では、才木の感情を、どう表現するかも関心を引く。

「才木は、仕事とプライベート、1人でいる時間とそれぞれを分けている人物でした。そういう役は演じた経験があまりなかったんです。あるシーンでは、自然と涙があふれ出てきて、お芝居という感覚ではなかったですね。自分自身、驚きました。『役が抜けない』といった経験が初めてというわけではないのですが、あまりない経験でした」

　続けて「一つ殻が破れた感じがします。『DOPE』で求められているお芝居のスタイルは、これまであまりやってこなかった気がしていて、『人間くさくて生々しい』と言っていただくことが多いです。そこに倫也さんや先輩方の技術もあわさって、演技の幅が広げられたと思える作品です」と振り返り、俳優として学びもあったようだ。

　今回、ドラマ挿入歌『I Know』をKing & Princeが担当し、思い入れもひとしおだ。

「『DOPE』の出演を聞いた時から“キンプリチーム”で作品と曲について話し合いました。それを、ドラマ班にプレゼンテーションしたんです。そういったやり方は初めてだったのですが、プロデューサーさんも話を聞いて『いいね』と言ってくださいました。実際に、ドラマの中でいろんな使い方をしていただいています。キンプリにもドラマにも寄せすぎていなくていいですよね。『DOPE』チームの皆さんにも愛していただけて良かったです！」

　最後に、今後のポイントについて、「才木が特捜課に入ることが偶然だったのか、必然だったのかということも明らかになっていきます。才木が1人の人間として変わっていくところも見どころですし、『才木と陣内さんの2人がどんなバディになっていくか』も見ていただきたいです。激しいアクションもありますし、いろんな楽しみ方をしていただきたいです」と、ますます目が離せない展開になりそうだ。

『DOPE　麻薬取締部特捜課』は、22日に第8話を放送する。

※高橋海人の「高」の正式表記ははしごだか