榊原CEO、UFC連敗の朝倉海は「色んなものを背負いすぎ」…奮起促す「RIZIN王者はこんなもんじゃない」
格闘技イベント「RIZIN」は19日、都内でフライ級グランプリ総選挙を開催し、準決勝進出者4人と対戦カードを決定した。イベント後に囲み取材に応じた榊原信行CEOは、今月16日(日本時間17日)にUFC2戦目で敗戦し連敗となった朝倉海にエールを送った。

「2連敗なんていくらでも取り戻せる」とエール
格闘技イベント「RIZIN」は19日、都内でフライ級グランプリ総選挙を開催し、準決勝進出者4人と対戦カードを決定した。イベント後に囲み取材に応じた榊原信行CEOは、今月16日(日本時間17日)にUFC2戦目で敗戦し連敗となった朝倉海にエールを送った。
昨年から世界最高峰の格闘技団体「UFC」に挑戦中も、壁にぶつかっている海。昨年12月にUFCフライ級王者のアレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル)とのタイトル戦に敗戦すると、2戦目となった16日(日本時間17日)のティム・エリオット(米国)戦にも2R・一本負けを喫した。
榊原CEOは、「残念な結果ではありましたね」と一言で受け止め。その後は「ただ、僕らのRIZINチャンピオンだった朝倉海はこんなもんじゃないよと、ダナ・ホワイト(CEO)以下、アメリカ人に伝えたい」と強い口調で語った。
試合については「もっと楽しんでやればいいのになって思う。色んなものを背負いすぎている。(RIZINで)堀口とやった時とか、それ以外でも海は常に試合をしたくてしょうがないって感じだった。(UFCでの試合は)いつもの海ではなかった」と振り返った。続けて、「アーチュレッタとの試合なんかはもっと自分からガンガンいける選手だった。それが出しきれない、オクタゴンの中の特別な空気感があったのかな」とアウェーでの試合の難しさに理解を示した。
今回は、本人へのプレッシャーを最小限にするため米国に渡航しての試合観戦は辞めたという。最後には「2連敗なんていくらでも取り戻せますよ。兄ちゃん(未来)がそうじゃないですか。全然こっからこっからという感じです」とエールを送り、次戦以降の勝利を願った。
また、今後RIZINのジャッジやブレイクのルールを北米基準に寄せるかという問いには「全く考えていないです。UFCが寄せてきてるじゃん。だって(タイトル戦で)ブレイク2回も入れてる。あんなブレイク見たことない。州によってレフェリングとかポリシーが若干変わるんだよね。僕らからすると、固めるんじゃなくて動いてほしいっていうのは、常に選手に伝えて、意識を持ってほしいと言ってます。今回はレフェリーが試合の流れに介入してきたんで、UFCがウチに寄せてきたなと逆に思います」と否定的な見解を示した。
