「こんな体験逆にレア」 野宿の万博で撮影した“奇跡の1枚”…あまりの絶景にネット騒然「伝説の一夜」
大阪・関西万博で見舞われた“帰れない”アクシデント。突然の悲劇の先には、貴重な体験が待っていた。「野宿だけどあまりにも絶景」。めったに見ることのできない大屋根リングとウォータープラザの夜景が、SNS上で話題を呼んだ。深夜の会場で撮影された“奇跡の1枚”について、投稿者に取材した。

オールナイト万博「散策したり、写真撮ったりと楽しんでる人も結構いました」
大阪・関西万博で見舞われた“帰れない”アクシデント。突然の悲劇の先には、貴重な体験が待っていた。「野宿だけどあまりにも絶景」。めったに見ることのできない大屋根リングとウォータープラザの夜景が、SNS上で話題を呼んだ。深夜の会場で撮影された“奇跡の1枚”について、投稿者に取材した。
「万博会場から出れなくて野宿だけどあまりにも絶景」
水面に写るライトアップされた大屋根リング。静寂さと神秘さが伝わってくる。写真を撮ったのは、ユイナ(@nvfe9zMvuQL82v9)さん。東京在住だが、出身は兵庫県で、夏休みの帰省中に万博会場を訪れたという。
主要な交通手段である大阪メトロ中央線の運転見合わせトラブルに伴い、帰宅困難者が続出した今回の出来事。通期パスを保有し、6~7回来場している万博ファンのユイナさんは、13日は午前9時過ぎに入場したが、「パビリオンを5つくらい巡って、最後にカナダ館に行って帰るところで、電車が止まりました」。
早期の交通トラブル解消に期待を寄せていたが、夢洲駅で立往生してしまった。「最初は30分くらいで復旧するのかなと思いながら待ってました。駅の入口近くまで来ていたので、すぐ乗れるかなと。1時間くらいたって動かなさそうだったので、西ゲートに行って見ましたが、バスもタクシーも乗れるまで時間かかりそうだったので、会場に戻ることにしました。高齢者や子ども連れでもないで、帰るのが最後の方になってもいいと思い、飲み物だけ確保しました」と説明する。
結局は、翌朝の5時ぐらいまで万博会場に滞在することに。ウォータープラザ付近のベンチで少しだけ仮眠をとり、始発が動いてるのを確認し、会場を出たという。
そのウォータープラザで撮影した今回のショット。5.7万件の“いいね”、3300件以上のリポストを集めており、ねぎらいの言葉と共に、「こんな体験逆にレアですね 綺麗のお裾分けありがとう」「伝説の一夜になりましたね」「うわぁ~本当にキレイですね」「野宿でも景色が絶景とか、万博マジックすごすぎる」「野宿でもこの景色なら全然アリですね」など、驚嘆の声が数多く寄せられた。
思わぬ大反響。「夜の万博は珍しいなと、何気なく写真を撮って投稿した感じです。人が写り込まない写真が撮れたのはラッキーでした」と、撮影時の心境について話す。
大きなニュースにもなった、“オールナイト万博”。ユイナさんは朝焼けがきれいに映える写真も投稿し、この1枚も「最高過ぎる…」「めっちゃ幻想的で美しい」と共感を呼んだ。野宿を余儀なくされた疲れもあったが、伝説の経験にもなったことは確かだ。「会場内は風が通っているので、蒸し暑さも少なかったです。大屋根リングの内側では開いているパビリオンがあったり、(シグネチャーパビリオンの)null2が起動していたりで、散策したり、写真撮ったりと楽しんでる人も結構いました。ゲート付近は警備員に詰め寄ってる人がいないわけではありませんが、基本的に落ち着いていて、パニックなったりとかはそこまでなかったと思います。道中で知り合ったお互い1人で来ていた方と一緒に行動したり、null2の音楽や大屋根リングや各国のパビリオンのライトアップが心強かったです」と振り返った。
