日航機墜落事故から40年…亡くなった坂本九さんが「未来の娘たちへ」 2001年に届いた手紙を公開
乗員乗客520人が犠牲になった日航機墜落事故から40年の12日、テレビ朝日系『プラチナファミリー』(火曜午後7時)に、同事故で亡くなった歌手・坂本九さん(享年43)の妻で俳優・柏木由紀子が出演する。番組MCの小泉孝太郎が、柏木が娘たちと暮らす自宅を訪問。坂本さんの軌跡や家族との絆に迫る。番組特別顧問の黒柳徹子が、親しかった坂本さんとのエピソードを明かす。

テレビ朝日系『プラチナファミリー』
乗員乗客520人が犠牲になった日航機墜落事故から40年の12日、テレビ朝日系『プラチナファミリー』(火曜午後7時)に、同事故で亡くなった歌手・坂本九さん(享年43)の妻で俳優・柏木由紀子が出演する。番組MCの小泉孝太郎が、柏木が娘たちと暮らす自宅を訪問。坂本さんの軌跡や家族との絆に迫る。番組特別顧問の黒柳徹子が、親しかった坂本さんとのエピソードを明かす。
小泉が柏木さんの自宅を訪問すると、坂本さんの一面が分かる思い出の品々も残されていた。その中には、坂本さんへ娘たちが父の日にプレゼントした楽曲『パパ大好き』の音源も残されていた。坂本さんを思いながら当時8歳と5歳の娘たちが、柏木と一緒に作詞し、柏木が作曲したものだ。その歌声を聴いた小泉は「こみ上げてくるものがありますね」と言葉を詰まらせた。
坂本ファミリーの写真が詰まったアルバムを見た際には、元首相の父・小泉純一郎氏と過ごした幼少期と重なったようで「僕も父が写真を撮ってくれていて、今でもこういう風にアルバムに残っています」としみじみ。そして、純一郎氏と坂本さん・柏木夫妻に縁があったことも判明。柏木は純一郎氏と一緒に写る坂本さんと自身の写真を持ち出し、小泉にその関係性を伝えている。
坂本さんと柏木のエピソードも紹介。出会いはドラマの撮影所にあった喫茶店で、坂本さんは台本を破ってそこに電話番号を書いて渡してきたのだという。その直筆メモも公開される。
柏木は黒柳にまつわる坂本さんとの思い出も明かしている。柏木が、同局系『徹子の部屋』(月~金曜午後1時)に初出演した際、終了後に黒柳が台本の片隅にメッセージを書いて渡したとのこと。それを坂本さんに見せたところ、「テッコ(徹子)ちゃんが書いてくれるのは、すごいことなんだよ。大事にしなさい」と言われたという。そのメモも残してあり、それを見た黒柳は「うわ~。懐かしい」と実感を込めている。

映像や写真を基に名曲の数々を残した坂本の功績を紹介。代表曲『上を向いて歩こう』は、69か国でリリースされ、総売り上げ1000万枚以上を記録しており、日本人でただ一人、米国のビルボードチャート1位(3週連続)を獲得した。黒柳は「弟のような存在で」と当時の坂本さんとの思い出を語り、『上を向いて歩こう』にまつわる意外なエピソードも披露している。
坂本さんが事故で亡くなった際は、黒柳が柏木さんら遺族に寄り添っていた。柏木は「『いつでもいいから、夜中でもいいから、悲しい時は電話してきて』とおっしゃってくださって。実際に夜中にお電話をしてしまったり、何度もお電話をして話を聞いていただたりして、すごく支えてもらっています」と明かした。黒柳も「随分、悲しかったと思います。2人でよく話しましたけど、乗り越えてくださって、子どもたちも大きく育って良かった」と思い口にした。
そして、シンガー・ソングライターとして活動中の長女・花子、元宝塚歌劇団の次女・舞子も「親せきのおばさまのごとく頼らせていただいて、親身になって寄り添ってくださいました」と感謝しつつ、黒柳とのほほ笑ましいエピソードも明かしている。
柏木は、大切に保管している坂本さんや黒柳からもらった数々の手紙の中で、亡くなった坂本さんから娘たちに届いた手紙を披露。それは坂本さんが未来の娘たちに宛てた手紙で、亡くなる4か月前の1985年4月に書かれたものだった。時をへて2001年に届いたその手紙を目にした小泉は、坂本さんが込めた思いを感じ、涙を流した。
手紙に書かれていた坂本さんのメッセージも公開。娘たちは亡き父に抱く思いを語り、黒柳は涙ながらに最後に坂本さんと交わした会話の内容を振り返っている。
