広瀬すず、二階堂ふみは「力強くて潔い目」 初共演に感慨「うれしかった」
俳優の広瀬すずが7日、映画『遠い山なみの光』(9月5日公開。石川慶監督)完成披露舞台あいさつに、共演者の二階堂ふみ、吉田羊、松下洸平、三浦友和とともに登壇し、同作をアピールした。

二階堂も広瀬を評価「座長として頼れる存在」
俳優の広瀬すずが7日、映画『遠い山なみの光』(9月5日公開。石川慶監督)完成披露舞台あいさつに、共演者の二階堂ふみ、吉田羊、松下洸平、三浦友和とともに登壇し、同作をアピールした。
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MCから完成した作品を見た感想を聞かれた広瀬は「なかなか言葉がスッと出てこなくて、だんだんひもが緩んでいく感じというか、急にきゅっと縛られるような感じもありました。登場人物の女性たちの顔が重なって見えてくるのが、すごく不思議な感覚で……見ていただいたら、言いたいことが分かってもらえると思うのですが、ずっしりと受け止めることがたくさんありますね」と苦労しながら言葉を紡いだ。
今回の作品で広瀬と二階堂は初共演となる。MCから「お互い、どんな印象をお持ちですか」と質問が飛ぶと、広瀬は二階堂と顔を見合わせながら「力強くて潔い目というか、佐知子(二階堂)さんを通して悦子(広瀬)がこういう風に受け止めて、こういう風に見えているんだなと。やらせていただいてうれしかったです」と回答。二階堂は「お恥ずかしい」と顔を赤らめながら、「お芝居をご一緒させていただき、しなやかさと静かな強さみたいなものがあって、年は近くてちょっと年下なんですけども、座長として頼れる存在だなと思いました」と広瀬を絶賛していた。
また、広瀬は「現場は石川監督のお人柄もあって和やかな雰囲気でした。こういった題材を扱うのは覚悟のいることだなあと思っていました。監督が『ただの戦争映画にしたくない』とおっしゃっていて、演じるに当たって、どこか見逃しているようなところがあるんじゃないかと台本を読み返したりもしました」と振り返り、「人の幸せや平和を願うことだったり、人が求めている方向性はそれぞれ違うんだろうなと思いつつ、強く生きた女性たちの姿を多くの皆様に見ていただけるのを楽しみにしていたので、ぜひ楽しんでいただければと思います」とアピールしていた。
同作は、2017年にノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロの長編デビュー作が原作。戦後間もない1950年代の長崎と1980年代のイギリスを舞台に、時代と場所を超えて交錯する“記憶”の秘密をひもといていく。
