【電波生活】『ベスコングルメ』「だからこそ面白味が増す」人知れぬ苦労 MCの意外な素顔も…川島明の優しさと春日俊彰の“家族愛”
麒麟・川島明とオードリー・春日俊彰がMCとして週替わりで出演し、ゲストと共にゴールの絶品グルメをベストコンディション=ベスコンで食べるため街に出てウオーキングするTBS系街歩きグルメ番組『ベスコングルメ~ベストコンディションで最高の瞬間を!』(日曜午後6時30分)。一般的なグルメ番組や街歩き番組と違いゴールの絶品グルメとビールをおいしくいただくため、途中で出合うグルメを見ながら気持ちを高め“ベスコン”状態に仕上げていく異色のバラエティーだ。番組誕生の経緯や、川島と春日が週替わりで登場する狙いなど、気になる舞台裏を総合演出の平野亮一氏に聞いた。

総合演出の平野亮一氏が明かすTBSの異色の街歩きグルメ番組の舞台裏
麒麟・川島明とオードリー・春日俊彰がMCとして週替わりで出演し、ゲストと共にゴールの絶品グルメをベストコンディション=ベスコンで食べるため街に出てウオーキングするTBS系街歩きグルメ番組『ベスコングルメ~ベストコンディションで最高の瞬間を!』(日曜午後6時30分)。一般的なグルメ番組や街歩き番組と違いゴールの絶品グルメとビールをおいしくいただくため、途中で出合うグルメを見ながら気持ちを高め“ベスコン”状態に仕上げていく異色のバラエティーだ。番組誕生の経緯や、川島と春日が週替わりで登場する狙いなど、気になる舞台裏を総合演出の平野亮一氏に聞いた。(取材・文=中野由喜)
「1000人の中の1人に選ばれた」 成金イメージが先行する有名社長の“本当の顔”
道中のおいしい物を食べず、気持ちを高めていく企画は異色。企画誕生の背景から尋ねた。
「どんな企画を、となった時、グルメ+健康はどうかと最初に思いました。私は食事会がある時、お酒もご飯もよりおいしく感じるという理由でお店まで歩いて行くようなことをよくしていました。そこで、放送の時間帯もあり、これは分かってくれる人が多いのではないか、と思ったのがきっかけです」
川島と春日が共演することなくMCが週替わりに出演する形も異例。何か事情があるのだろうか。
「お酒を飲む番組なので、どうしても1度の収録で2本撮りができないんです。お酒を飲んだ後、次週の収録のために別の現場に移動してまた歩くというのは無理。そうなった時に運営上、MCが2人いた方がいいと考えました。その時、毛色が全く違うとか、芸風の違う人にしたいとも思いました。その週、その週の楽しみ方がハッキリした方が視聴者は飽きずにより楽しんでもらえるだろうと考えました」
ここで川島と春日、それぞれの週の特徴を紹介してもらった。
「川島さんは、運動がそれほど得意じゃないんです。ゲストもウォーキング初心者とか、普段運動していない人たちが多くなります。普段、運動しない人が気軽に出演できることをテーマにやっています。一方で春日さんは体力があるので、アスリートとか運動が得意なタイプの人に出演してもらっています。距離も長くなり、雪山に行ったりもします」
放送では分からない、舞台裏の川島の魅力も紹介してもらった。
「川島さんはゴール後、一緒にロケをやった出演者はもちろんですが、スタッフも含め、みんな一緒にゴールまでたどり着いた仲間という意識がすごく強くなります。ゴール後『このまま皆で飲みたい』とか『カメラマンさん食べられず申し訳ない』とよく言っています」
春日はどうだろう。
「春日さんは何かと『妻に食べさせたい』『子に食べさせたい』『今度家族で来よう』と言っています。家族のことを思う言葉が多々ある印象です。ロケで食べている途中の料理を、家に持ち帰っていいですかと言っていたこともあります。テレビで春日さんが家族の話をすることはあまりないと思いますが、夫春日だったり父親春日になる瞬間があります。そこは人間味があっていいなと思います」
ゴールの飲食店は、歴史ある老舗など名店、人気店が多い。途中で立ち寄る店も人気店ばかり。どうやって選んでいるのだろう。
「専門家のおすすめとか、地方ならその地の観光協会に聞いて候補を挙げてもらっています。やはりビールと一緒に食べるからこそよりおいしく感じる、ということを大事にしています。ゴールまでのルートは、完全に番組スタッフが考えています。お店に行くまでの魅力的な景色、すてきな商店街でおいしそうな名物グルメを見てベスコンに“仕上げられるポイント”を意識しながら、実際にスタッフが現場を歩きながら探して決めています」
番組にはベスコンガールやベスコンボーイなるスタッフが登場し、ゴール途中のグルメスポットで出演者を前に一人だけグルメを堪能し、おいしそうな表情で食リポをする。彼女らの起用の背景を聞いてみた。
「登場しているのはADたちですが、たまたま突発的にやったことがきっかけで始めたんです。立ち寄った店で、実際に誰かが食べている姿を見たら出演者には刺激的かもと思ってベスコンガールαの背中を押したんです。αが食べ始めるとみんな『めちゃくちゃうまそう』となりました。グルメを見るだけより、また、タレントやアナウンサーではなくスタッフでも実際に食べている姿は、出演者の“仕上げ”には効果的だと分かって始まった企画。ベスコンガールたちには、事前に何も仕込むことなくやってもらっています。今のまま変に気を使わず、思い切り楽しんで食べてほしいです」
最後に制作陣の影の苦労を尋ねた。
「ディレクターは出演者を少しでも楽しませようと、グルメスポットとすてきな景色を緻密に計算して織り交ぜたルートを作ることに注力しています。出演者の心を揺さぶり、しかも街の良さも伝わるルートをと。だからスタッフはめちゃくちゃ街を歩いています。たとえば6キロのルートを考える際、少しでもいいルートを求めて行ったり来たりして6キロの何倍もの距離を歩きます。だからこそ面白味が増すんだと思います」
8月3日の放送ではMC春日とゲストの俳優・羽田美智子、とにかく明るい安村が軽井沢を歩くという。平野氏は「ベスコンガールが町をくまなく調べ、おすすめの店をガイドする形にしています。軽井沢の魅力的なグルメを知ることができます」とPRした。ベスコンガールが普段より存在感を示す気配。タレントとは一味違う魅力も味わえそうだ。
【番組メモ】『ベスコングルメ~ベストコンディションで最高の瞬間を!』TBS系で日曜午後6時30分から放送中、MC:川島 明(麒麟)・春日俊彰(オードリー)※週替わり
「1000人の中の1人に選ばれた」 成金イメージが先行する有名社長の“本当の顔”
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