8日間の撮影が14分間に凝縮 佐藤健、『るろうに剣心』の舞台裏の「大人たちの大げんか」回想
俳優の佐藤健が27日、TBS系『日曜日の初耳学』(日曜午後10時)に出演。大ヒット映画シリーズ『るろうに剣心』の撮影秘話を語った。

『るろうに剣心』の撮影秘話を明かす
俳優の佐藤健が27日、TBS系『日曜日の初耳学』(日曜午後10時)に出演。大ヒット映画シリーズ『るろうに剣心』の撮影秘話を語った。
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佐藤は2012年、漫画家・和月伸宏の人気作を実写化した映画『るろうに剣心』で主役に抜てきされた。興行収入は、シリーズ5作品全てで25億円超え。中でも大きな話題を集めたのが、アクロバティックな殺陣のアクションだ。
これについて、インタビュアーの林修が「作中のアクションシーンは、全てスタントマンなしでご自身で務められたと?」と確認すると、佐藤は「いや、全てスタントなしってことではなくて……」と否定。「スタントマンたちと一緒に作り上げていったっていう方が正しい表現」と述べ、「ただ大人たちは、そう言うと分かりやすいから、宣伝でそう言ってるんで……」と告げた。
この告白に大ウケした林が「でも、すさまじいアクションシーンをご自身で務められたのは間違いないですよね?」と聞くと、佐藤は「それは間違いないです」と回答。「これ(原作を)実写するって聞いた時は無理だろうって、正直思いましたね」と明かし、「でも、アクションチームがすでに『こういう感じでいきたい』ってイメージムービーを作っていたんですよ。で、それを見た時になるほどな……と。このアプローチの仕方なんだとしたら、自分がめちゃくちゃ頑張ったら実写化ができるのかもしれないって思えたんですよね」と続けた。
数あるアクションシーンの中で、日本映画史上最高峰のアクションとの呼び声高いのが、シリーズ3作目『るろうに剣心 伝説の最期編』(2014年)のクライマックス、藤原竜也演じる志々雄真実(ししお・まこと)との決闘シーンだ。
そのシーンは8日間で撮影したものを14分に凝縮、しかも最終日の撮影は27時間にも及んだそうで、佐藤は「それはちょっと問題ですね」と笑いつつ、「途中、物理的に立てなくなったりしましたね」と回想。「朝まで撮るんですよ、ずっと」と説明すると、「だから、みんなキャスト、最後の方になってくるとヒゲとかも生え出してて……」と振り返った。
また、「マジな話、反乱が起きてましたよ。現場で」とも発言。佐藤は「僕たちが寝られないってことは、スタッフはもっと寝られない。だって、スタッフは僕たちが終わった後に撤収もしなきゃいけないし、次の日の準備もしなきゃいけないですから」と感謝し、「大人たちの大げんか。舞台裏のアクションの方が激しかったくらい。『いつ寝たらいいんだ!』って反乱が起きていたのを、僕が『本当に申し訳ない。ここの1カットだけ撮らせてくれ』って撮ったりしていました」と懐かしんだ。
