【RIZIN】朝倉未来「やったぞ!」 2-1判定でクレベルへのリベンジ成功…因縁の相手撃破に会場熱狂 何度も沸きあがった「ミクルコール」

メインカードは、朝倉未来(33=JAPAN TOP TEAM)がクレベル・コイケ(35=ボンサイ柔術)との4年ぶりのリマッチに2-1の判定で勝利。5月の鈴木千裕戦に続き、元王者に2連勝で高らかに完全復活を遂げた。

朝倉未来(左)がクレベル・コイケに判定勝利【写真:山口比佐夫】
朝倉未来(左)がクレベル・コイケに判定勝利【写真:山口比佐夫】

第15試合

格闘技イベント「超RIZIN.4 真夏の喧嘩祭り」(27日、さいたまスーパーアリーナスタジアムバージョン/ABEMA PPVで全試合生中継)第15試合 RIZIN MMAルール:5分×3R(66.0kg)

 メインカードは、朝倉未来(33=JAPAN TOP TEAM)がクレベル・コイケ(35=ボンサイ柔術)との4年ぶりのリマッチに2-1の判定で勝利。5月の鈴木千裕戦に続き、元王者に2連勝で高らかに完全復活を遂げた。

 1R、静かな立ち上がりになった。じわじわプレッシャーをかける朝倉。右フックに合わせて、クレベルがタックル。そして倒されたが、うまく体を使って朝倉が上に。会場からわきあがる“ミクルコール”。スタンドの展開となったが、再びフックに合わせてカウンターでタックル。コーナーに押し付ける。朝倉が再び上に。すぐにスタンドの展開へ移行する。そして左ハイキック。ワンツー。左ボディーと、多彩な打撃を繰り出していく。

 前回はここで一本を奪われた2R。クレベルが蹴りを出しながら、コーナーに詰めタックル。朝倉はしのぐ展開になったが、再度スタンドの展開へ。それでもしつこく組み付くクレベル。朝倉は上になると、肘を落とし、会場を沸かせる。

 運命の最終Rへ。クレベルが組み付き、コーナーに押し付ける。ギリギリの攻防が展開される。一度は切るが、執念で組み付くクレベル。引き込みにいくが、朝倉はしっかりと対応。上から打撃を落としていく。クレベルは蹴り上げで対応。残り1分半でスタンドへ。両者消耗度は激しい。何度でも組み付くクレベル。両者の意地がぶつかり合ったまま勝負の行方は判定へ。2-1の判定で勝利をものにした。両者の”初戦”は21年6月の「RIZIN.28」。当時は朝倉が2Rでクレベルに三角絞めを極められ、失神状態で一本負けを喫していた。リマッチを切望し雪辱に燃えていた一戦に勝利した。

 試合後はマイクを握ると、「やったぞ! 格闘技最近勝ったり負けたりだったんですけど、諦めずにやってたからいいことあるよね。クレベルもう1回やろうぜ、1-1だろ」と3度目の対戦を呼びかけた。
 
 さらに「注射の仮病ニキはどこでなにしてるの? 一回列並び直せよ」と平本蓮を挑発。「次ケラモフやろうぜ」と一度敗れたヴガール・ケラモフとの再戦も呼びかけていた。

 朝倉は昨年7月の「超RIZIN.3」で平本蓮に敗戦し現役を引退。しかし、格闘技への強い思いからカムバックを決意し、5月の復帰戦では前RIZINフェザー級王者・鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)に3R・TKO勝利をあげた。736日ぶりの勝利に会場の東京ドームは熱狂し、自身も「ここから新しい章を始めたい」と手応えを明かしていた。

 榊原信行CEOも「今の未来は無敵」と語り、年内に現フェザー級王者のラジャブアリ・シェイドゥラエフが持つタイトルの挑戦者に指名する可能性も示唆していた。朝倉は、20年11月の初代フェザー級王座決定戦で斎藤裕に敗れ、王座獲得に失敗。23年7月の「超RIZIN.2」のRIZINフェザー級王座決定戦でもヴガール・ケラモフに一本負けした。悲願のタイトル戦線に生き残った。

次のページへ (2/3) 【写真】クレベルの顔に肘を入れる実際のシーン
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