学業と芸能活動を両立「“普通”を楽しみたい」 私立恵比寿中学・小久保柚乃の現在地
8人組アイドルグループ・私立恵比寿中学(えびちゅう)の小久保柚乃(18)が7月4日に写真集『こくぼづかん2』(小学館)を発売した。14歳でグループに加入し4年。えびちゅう(2009年結成)の中では「低学年メンバー」になるが、早くも2冊目の写真集に。1年前の前作より大人な一面を見せており、成長した姿を披露。今春には大学に進学し、学業と芸能活動との両立を図る中、自分のカラーを出そうと意気軒高に突き進んでいる。

18歳で2冊目写真集『こくぼづかん2』を発売
8人組アイドルグループ・私立恵比寿中学(えびちゅう)の小久保柚乃(18)が7月4日に写真集『こくぼづかん2』(小学館)を発売した。14歳でグループに加入し4年。えびちゅう(2009年結成)の中では「低学年メンバー」になるが、早くも2冊目の写真集に。1年前の前作より大人な一面を見せており、成長した姿を披露。今春には大学に進学し、学業と芸能活動との両立を図る中、自分のカラーを出そうと意気軒高に突き進んでいる。(取材・文=大宮高史)
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――前作から約1年後に早々と2冊目の写真集となります。決まった時の感想を教えてください。
「写真集を1冊出せるだけでも光栄なのに、2回もチャンスをいただけて、素直にうれしかったです。中学生の頃にアイドルの写真集を見るのが大好きだったので、その頃の自分に報告したら喜んでくれると思います」
――今回のロケ地はシンガポール。前作の台湾に続き、海外でのロケになりました。
「『ヨーロッパのような街並みでも撮ってみたい』などアイデアをたくさん溜めていたので、スタッフの皆さんに相談したら、シンガポールでのロケが実現しました。旅行に行くようなポジティブ気分が写真にも生きたと思います。イタリアやフィンランドに行きたいという夢があるんですが、シンガポールでもそういうヨーロッパ風の街並みの場所があって、ヨーロッパ気分を味わえたのがよかったです」
――アイデアを溜めていたとのことですが、どんなことを考えていたんでしょうか。
「私の中で勝手に決めていたんですが、『1冊目より大人っぽく』をコンセプトにしました。1年経って少しでも成長したところを見せられたらと思いつつ、普段の生活の一部を切り抜いたような作品になっています」
――特に「自分らしさが出ているな」と感じる、お気に入りのカットはありますか。
「SUP(スタンドアップパドルボード=サップと呼ばれ、水上でボードに立ってパドルで漕いで進むウォータースポーツ)をやってみたカットが好きですね。サップも初めてだったんですが、小さい頃から身体を動かすのが好きで。このアウトドアを楽しんでいる時の表情は、一番私らしいなと思います」
――昨年には低学年メンバー(小久保・桜木心菜・風見和香・桜井えま・仲村悠菜)だけでのフォトブックも出版しました。思い出は。
「低学年メンバーだけのお仕事って、意外とそこまでないんです。だから集まれただけで楽しかったし、伊豆で撮影できたのもみんなで旅行に行けた気分でした」
――そんな低学年メンバーの空気感は。
「移動中は私以外の4人はすぐ寝ちゃうんです(笑)。誰が仕切り役とかもなくて、皆のびのびと行動しているんですが、たまたま集まったような関係だからこそ、個性がかぶらない良さがあるのかなと思います」

「自信がないことでもほめられることが増えた」
――えびちゅうに加入して4年になります。自身の強みは見つかりましたか。
「実は『これだけは負けない!』といえるものはまだ見つからないんですが……。でもほとんどのことはやろうと思えばできるタイプです。例えば風見(和香)ほど速く走るのは無理でも、気合で人並みに走ることはできます。それと『本番に強いね』とは小さい頃から親からも言われてきたので、度胸はあるのかなと思います」
――「本番に強い」と実感できる瞬間は。
「本番というか、自信がないことでもほめられることが増えましたし、ステージでもよくしゃべれるようになったり、自分のアイデアも出せるようになりました。もともと、『楽屋ではよくしゃべるのに、表に出ると黙ってる』って言われる子だったので。今はだいぶしゃべれるようになりましたね。生誕ソロライブのセットリストも自分で考えています」
――そんな小久保さんから見た、えびちゅうの良さとは。
「自由さです! 8人が好きなことを好きなようにやっていて、でも集まると仲良しでにぎやかになります。私が加入した後に入ってきてくれた桜井と仲村も、最初は敬語で話してくれていたんですが、今はフランクに話してくれるようになりました」
――高学年メンバー(真山りか・安本彩花・中山莉子)とは年齢も離れていますが、仲が良いんですね。
「年齢が離れているぶん、私も最初は緊張していたんですが、『もしかすると、先輩も同じことを思っているかも』と考えてみて、少しずつ環境に慣れていった感じです。そこも成長できたかなって思います」
――18歳になり大学生活も始まりました。これからやってみたいことはありますか?。
「学生としては“普通”を楽しみたいですね。えびちゅうとは全く違う環境が新鮮です。私自身、決まった時間にやることがないとダラダラしてしまうタイプでもあるので(笑)、授業のように時間が管理された生活は気持ちも違いますね。皆で朝早くから大学に通って、一緒に帰ったりするごく普通の日常を大切にして、履修目標をクリアしていきたいです」
――なるほど。えびちゅうとしても、これからの目標はありますか。
「今はまだ具体的なことは言えないんですが(笑)、『この年齢までにこうなっていたい』という目標がいくつかあります。この4年間だけでも、歌もダンスも全然できない状態からかなり鍛えられてきましたし、写真集もそうですが、ちょっとずつ夢がかなってきた実感があるので、一つひとつ、達成できる人生にしたいと思います」
□小久保柚乃(こくぼ・ゆの)2007年3月20日、愛知県生まれ。21年5月に14歳で私立恵比寿中学に加入。出席番号は14番。23年3月20日に自身初のソロライブとして生誕ライブを開催。24年3月に1st写真集『こくぼづかん』を出し、同年5月には
『私立恵比寿中学 低学年メンバー OFFICIAL PHOTOBOOK』を発売した。25年3月にはさいたまスーパーアリーナで『私立恵比寿中学 15th Anniversary 大学芸会2025~LOVE&BRAVE~』を開催した。
