ベテラン漫才コンビのザ・ぼんちが19日、関西テレビ『おかべろ』（土曜午後2時28分）に出演。1980年代初頭の漫才ブームをけん引した2人の人気を決定づけたオリコンチャート最高2位の大ヒットデビューシングル『恋のぼんちシート』にまつわる裏話を明かした。

「1000人の中の1人に選ばれた」　成金イメージが先行する有名社長の“本当の顔”

　子ども時代に見ていたナインティナイン・岡村隆史が「いろんな漫才師さん、いはったと思うけど、一番人気」と印象を振り返ると、里見まさとは「細かく行くと、7組、8組が『THE MANZAI』、この1980年の時に出て行きました。（最初は）みな一緒でしたね。その後、明けて81年の1月1日に『恋のぼんちシート』出した。これで、もひとつ抜けてもうたんですよ」と自賛した。

「80万枚以上、出荷。5億円以上の売り上げ」と紹介したNON STYLE・石田明が、「さすがにこの『ぼんちシート』によって、（金銭面も）すごいことになったんじゃないですか？」と確認。ここで、「こらあ」と発したぼんちおさむが衝撃の事実を披露した。

「（レコードの）原盤権、版権ね。（レコード会社から）吉本興業に『原盤権を買いませんか？』って（話が来た）。『何の話です？』『レコード売れたら、印税が入って来るんですよ』『ナンボすんの？　原盤権』『30万（円）』『えっ？　そんなんもったいない。出されへん』って断りよってん」とやり取りの末、権利を得なかったと暴露した。

　驚きの声が上がる中、おさむは「断れへんかったら（吉本に）5億入ってるやん」と嘆き、石田は「ええ～」と発した。岡村が「金、どこ行ったんや、5億円」とぼんちの人気フレーズを口にすると、触発されたおさむは「どこ行ったんや。どこ行った。ぼんち、どこ行った。あちゃ」と乗っかって笑わせた。