ロバート秋山が語った『クリエイターズ・ファイル』の10年…思い付きで113人「今も深海魚をやってみたくて」
お笑いトリオ・ロバートの秋山竜次がさまざまなクリエイターに扮するYouTubeチャンネル『クリエイターズ・ファイル』の10周年記念イベント『10周年 クリエイターズ・ファイル 胸やけ大博覧会』の開催(東京・池袋パルコで8月8日~9月1日)が8日、発表された。秋山はENCOUNTなどの取材に対応。総再生回数は2億回、チャンネル登録者数は100万人を突破した大人気シリーズのこれまでとこれからを語った。

体感型イベントが7年ぶり開催 “遠近法子役”上杉みちとのドラマ体験も
お笑いトリオ・ロバートの秋山竜次がさまざまなクリエイターに扮するYouTubeチャンネル『クリエイターズ・ファイル』の10周年記念イベント『10周年 クリエイターズ・ファイル 胸やけ大博覧会』の開催(東京・池袋パルコで8月8日~9月1日)が8日、発表された。秋山はENCOUNTなどの取材に対応。総再生回数は2億回、チャンネル登録者数は100万人を突破した大人気シリーズのこれまでとこれからを語った。(取材・文=薦田真実)
気付いたら10年がたっていた。秋山が実感を込めて言った。
「趣味にも近いものもあるし、 10年間そんなに大変だなっていうのはなかったですね。再生回数とかも大事ですけど、正直、意識してないですかね。登録者数も、狙って週に1回とか毎日動画を出せばもっと早く増えたかもしれないけど、マイペースでとにかく面白さ優先でやってました。後から結局ついてきたんですけど、うれしいですね」
これまでに113人のクリエイターズに扮しており、その中には犬やミイラなど扮装の難易度が高いものもあったが、成功の裏側にはチームの連携プレーがあると明かした。
「結局は衣装さん、スタリストさん、メイクさんが一番頭を抱えますから。ずっと同じ方にお願いしていますが、特殊メイク技術のチームではないので、ホームセンターにあるものやいろいろなものを組み合わせてやっています。サムネイル一枚でも(役に)見えたらこっちのものですから、どうすれば見えるのか文化祭のようにわちゃわちゃと楽しんでいます」
くせは強いが、どこか親近感を覚える魅力的なキャラクターは、どこからヒントを得て生まれるのだろうか。
「子どもの頃から、人の細かいくせとか、 口調とか、 服装とか、そんなことばかりをよく見てました。見た瞬間に、そっちの生活が見えて裏を広げたくなる。それが今、生きているのかもしれないですね。」
2024年にはNHK大河ドラマ『光る君へ』に出演。今月18日からPrime Videoにて独占配信される『笑ゥせぇるすまん』の主演も話題となるなど、俳優としても存在感を見せる秋山は、ドラマの現場や子どもたちとの触れ合いからも着想を得ているという。
「最近で『幅姫』という“非公式大河ドラマ”を作りました。『光る君へ』の時から『これ、姫やれねえかな』ってずっと考えていたんですけど、本編に迷惑かかると申し訳ないから、クリエイターズ・ファイルの皆さんに『近々やると思うのでと』だけ言い続けて、終わって半年たってやっと出しました。あとはうちの子が『運動会に来て』と言うから行ったら、やっぱり、『あっ、ロバート秋山だ』って騒がれるわけですよ。そこで『とりあえず、前を向こう』『とりあえず、前を向こう』って仕切る女の子。その子にハマってずっと観察していました」
さまざまなシーンからヒントを得て、誰もやったことのないコンテンツを生み出してきた。秋山はこの先の10年をどう楽しんでいくのだろうか。
「ある程度の職業はやっちゃっているんですよね。『もう、クリエイターじゃないよね』って言われたのが7年前くらい。とっくの昔にそれを超えてると思います。ただ、自分がもう扮装したいだけ。今後も多分それは続くでしょうね。今も『深海魚やりたいな』と思って携帯にメモしていたり、ずっと思いつきでやっているスタンス。何年間も眠らせて、『そろそろこいつ、やってあげないとな』みたいな人もいます。再生されないかなとかも分かるんですけど、もう、出したいから出しちゃうんです」
「楽しみながら」を最優先にチーム全体で作り上げた『クリエイターズ・ファイル』のイベントは7年ぶり。今回は体感型エンターテイメント展覧会として、会場でしか見ることのできない展示物や撮り下ろしの映像だけでなく、人気キャラクター「上杉みち」との芝居体験や、「YOKO FUCHIGAMI」とのランウェイ体験など、世界観に入り込めるブースも用意されるという。
前回のイベント同様、「今回ももしかしたら誰かが来るかもしれませんね」とクリエイターと触れ合える機会があることもにおわせた。
「覚悟していただかないと、胃薬がいるんじゃないかなというくらい『胸やけ』するようなイベント。それくらい10年分の思いの詰まったイベントですので、ぜひ、この展覧会に来ていただきたいです」
撮影タイムに入ると、サングラスをかけて「宇宙に買い付けに行っているクリエイターです」と言ってニヤリ。秋山ワールドに限界はない。
