滝沢秀明氏が代表取締役を務めるTOBEから、令和7年7月7日に男性7人組・CLASS SEVENがデビューする。2024年11月に結成。先輩のステージでバックダンサーを務めるなど経験を重ね、平均年齢約16歳という今後の活躍が注目される若手グループだ。メンバーの大東立樹、高野秀侑、高田憐、近藤大海、横田大雅、星慧音、中澤漣にグループ結成秘話や配信デビュー曲『miss you』への思い、デビュー日にあたる“七夕の願い”を聞いた。（取材・文＝水谷賀奈子）

　2023年7月にTOBEに加入した大東を含め、事務所のオーディションに合格した後にTRAINEE（研修生）として活動していた大東、高野、高田、近藤、横田、星、中澤の計7人により2024年11月11日に結成。それから約8か月たった、7月にオリジナル曲『miss you』でスピードデビューを飾る。デビューに際し、滝沢氏は「7つの可能性を無限大に秘めている……将来への未来地図をイメージしたグループになります」などとコメントしており、若い力が弾けそうだ。

――まずはアーティストになりたいと思ったきっかけ、TOBEのオーディションを受けた理由を教えてください。

中澤「もともとダンスをやっていたのですが、TOBEのアーティストの皆さんがすごく輝いて見えたんです。自分も『ダンスで勇気や希望を与えられるようになりたい』と思ったことがきっかけでした」

横田「僕はマイケル・ジャクソンへの憧れから始まって音楽番組もよく見るようになり、木村拓哉さんを好きになりました。『こういうお仕事で人を笑顔にしたい』というのが夢で、『やりたい！』と思い、オーディションを受けました」

高田「『家族をもっと喜ばせたい』という思いからです。普段から支えてもらっていて『恩返しになったら』と思い、オーディションを受けました。合格した時は家族は驚きながらも喜んでくれました。デビューがスタートになるので、もっと喜ばせていきたいです」

大東「感銘を受けたアーティストの一人が滝沢秀明社長でした。物心がついた時からテレビで見ていて『こんなにも輝いている人がいるんだ。自分もステージに立ちたい』と思ったことがきっかけでした」

高野「僕は、一度ラッパーのNovel Coreさんのバックダンサーをやらせていただいたことがきっかけでした。『僕も情熱を伝えられるようになりたい』と思うようになりました」

近藤「芸能界は自分とは遠い世界だと思っていたのですが、進路で悩んでいる時に高校の先生に『やってみたら？』と言われて、オーディションを受けました。先生に報告したら驚きつつも『俺の見る目は正しかったな』と言われました（笑）」

星「幼い頃、事務所の先輩である平野紫耀さんのダンス動画を見て、憧れたことがきっかけでした。母が『受けてみない？』と言ってくれて、オーディションを受けることを決めました」

――TOBEの一員となり、11月11日にCLASS SEVENとなった皆さんですが、グループの結成はどのように伝えられたのでしょうか。

大東「アーティスト写真を撮るということで7人が集められたところに、滝沢社長が来て『今日からCLASS SEVENだよ』と言われました。全く予想していなかったので、ビックリしました」

――その時は、7人で声掛け合ったんでしょうか。

大東「まだ驚きのほうが強くて、とくになかったと思います（笑）。その場で動画も撮影したのですが『CLASS SEVENです！』とも言えていないくらいで……。気持ちがふわふわとした状態で帰宅したことを覚えています。でも、喜びの感情が一番強かったです。今思えば、浮かれていたと思います」

高田「滝沢社長に伝えられた時、うれしい気持ちしかなかったです。僕は、実は日記に『大東立樹くんと絶対にグループを組む』と書いていたくらいなので、（組むことができて）浮かれていました」

大東「これ、初めて言うんじゃない？」

高田「そうかも！　まだTRAINEE（研修生）の時に立樹の姿を見ていて『この人と一緒にできたら、自分も成長できそう。楽しそう』と思っていました。憧れから始まった関係でしたが、今は全員が対等にやれていると思います」

――「全員が対等になった」「7人が一つになった」と思った瞬間はいつでしたか。

大東「結成して初めてパフォーマンスを披露させていただいたのが、昨年12月に開催された北山宏光さんのソロライブで、一曲踊らせていただいたんです。その時はまだ、僕が引っ張っていた感じはあったと思いますが、その経験から変わってきた気がします。今は、ざわれん（＝中澤）や大雅が引っ張っていくようになってきて、変わってきていると感じています」

――その言葉を受けて、横田さんはいかがですか。

横田「『引っ張っていける存在になりたい』という気持ちがあるので、そう言ってもらえると自信が持てます！」

――7月7日のデビューは、今年3月の東京ドームでの公演でサプライズ発表でした。その直後のパフォーマンスには集中できましたか。

大東「今思うと不思議なのですが、全員が楽しみながらもパフォーマンスに集中できていました」

高野「喜びの感情を活かしたパフォーマンスができていたと思います」

――ステージを降りてから実感が湧いた、ということでしょうか。

大東「そうですね。みんな号泣していました」

横田「次のステージがあるのに、全然着替えられなかったです（笑）。あの瞬間は忘れられないですね」

近藤「先輩やダンサーさんやスタッフの皆さんが拍手で迎えてくださって、うれしかったし、グッと胸にくるものがありました」

中澤「大雅が一人だけ着替えが早くて、『どこ行ったんだろう』と思ってついていったら男泣きしてました」

横田「その時は見られたくなくて（笑）」

中澤「その姿が刺さりましたし、『頑張ろう』と思えました」

――デビュー曲『miss you』を初めて聞いた時の印象を教えてください。

高田「『未完成な愛』の“未完成”という言葉が自分たちにあっていると思いました。熱い歌詞が刺さりましたし、『どう歌おうかな』とワクワクが止まらなかったです」

――歌詞への理解はどのように深めていったのでしょうか。

大東「メンバー全員で意見を出し合いました。『いろんな捉え方がある』という答えにたどり着いたのですが、『希望の歌である』ということは全員で共通していました。未完成な僕たちが頑張っている姿や未完成な状態で見る夢に、温かさがあると思っています」

――デビューして、その後の目標を教えてください。

高野「まずは、ファンの方々と会いたいので単独のコンサートをやりたいです。ファンの方々に会えるのは貴重な機会ですし、日々応援してくださっているファンの方々に感謝を伝えたいです」

――最後の質問です。デビュー日が7月7日の七夕です。短冊にはどんな願いを書きますか。

大東「世界中の人たちが『miss you』によって幸せになりますように、です。今というより、僕たちが成長した先の願いも込めています。そして、世界中の人を幸せにするために、生きざまというか、ささいな日常から見つめ直して精進していきたいという思いもあります」

高野「周りの方々への感謝を忘れずに過ごせますように、ですね。ファンの皆さんはもちろん、たくさんのスタッフさんや家族、いろんな人に感謝を伝えていけるグループになりたいです」

近藤「もっとファンの皆さんに会えますように、です！　『会いたい』と思ってくださっていると思うので、自分たちが頑張って、単独ライブをやりたいと思っています」

横田「たくさんの人を笑顔にできますように、と書きます。人の笑顔を見るのが大好きですし、今までは笑顔にしてもらう側だったのでする側になれるように頑張っていきたいです」

星「パフォーマンス面で成長できますように、ですね！　『明日も頑張ろう』とポジティブになってもらえるようなパフォーマンスができるように、もっと成長して頑張っていきたいです」

中澤「CLASS SEVENの一人ひとりが輝けますように、です！　一人ひとりがちがう色を出して輝けると多くの方に知ってもらえますし、多くの人にハッピーになってもらえると思っています。全員がそれぞれの色を出せるようになりたいです！」

高田「パフォーマンスと人間性の両方で輝けますように、です。パフォーマンスを通じて見に来てくださるお客様にCLASS SEVENの思いが伝わってほしいですし、普段から周りの方に感謝を伝えていけるような人になれたらと思っています」

【CLASS SEVEN】
□大東立樹（おおひがし・りつき）2004年11月29日、20歳

□高野秀侑（たかの・しゅう）2009年2月26日、16歳

□高田憐（たかだ・れん）2009年2月27日、16歳

□近藤大海（こんどう・たいかい）2006年8月15日、18歳

□横田大雅（よこた・たいが）2010年1月22日、15歳

□星慧音（ほし・けいと）2010年4月21日、15歳

□中澤漣（なかざわ・れん）2009年8月23日、15歳。

※高野秀侑の「高」の正式表記ははしごだか