松本幸四郎、“鬼平なりきり”で一日警察署長 築地署長に「私の部下」発言で会場の笑い誘う

歌舞伎俳優の松本幸四郎が6日、東京・中央区の銀座松竹スクエアで行われた築地警察署防犯イベント『~地域の力でトクリュウ壊滅!~』に、一日警察署長として登場した。幸四郎が5日に歌舞伎座で開幕した『七月大歌舞伎』の夜の部で、池波正太郎原作の『鬼平犯科帳』の“鬼平”こと長谷川平蔵役で主演していることから、この日は“鬼平”の姿で見参した。

イベントに登場した松本幸四郎【写真:ENCOUNT編集部】
イベントに登場した松本幸四郎【写真:ENCOUNT編集部】

7月5日から歌舞伎座で『鬼平犯科帳』開幕 七夕の願いは「犯罪撲滅!」

 歌舞伎俳優の松本幸四郎が6日、東京・中央区の銀座松竹スクエアで行われた築地警察署防犯イベント『~地域の力でトクリュウ壊滅!~』に、一日警察署長として登場した。幸四郎が5日に歌舞伎座で開幕した『七月大歌舞伎』の夜の部で、池波正太郎原作の『鬼平犯科帳』の“鬼平”こと長谷川平蔵役で主演していることから、この日は“鬼平”の姿で見参した。

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 幸四郎演じる長谷川平蔵は、江戸時代に実在した人物。主に重罪である火付け、盗賊、賭博を取り締まった役人・火付盗賊改方長官として、放火や強盗、殺人などの凶悪な盗賊一三を取り締まり、“鬼の平蔵”と恐れられた。『鬼平犯科帳』では幸四郎の祖父で当時八代目松本幸四郎だった初代松本白鸚が鬼平を演じている。その後、平成の時代になると、幸四郎の叔父にあたる中村吉右衛門が28年にわたり鬼平を当たり役として演じてきた。幸四郎もドラマ版に出演し、吉右衛門とドラマ共演を果たしている。歌舞伎座で上演中の『鬼平犯科帳』では幸四郎が主演の他に構成・演出を務め、父の二代目松本白鸚、息子の市川染五郎と共演し、高麗屋三代が顔をそろえる。

 この日の防犯イベントでは、SNSなどを通じて緩やかに繋がり特殊詐欺や強盗などの犯罪を行うグループ『トクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)』を壊滅すべく、築地警察署が詐欺の種類や特殊詐欺の手口、対策などを啓発した。

 “鬼平”姿で登場した幸四郎は、「一日警察署長には、署長の権限があるんでしょうか? (築地)署長は、今日は私の部下ってことでよろしいですか?」と会場を笑わせながら確認。権限があることを署長から伝えられると、「くれぐれも仕事に精進いたせ」と“鬼平”口調で激励した。

 幸四郎は自身が演じている長谷川平蔵について、「いわゆる火付盗賊改方という凶悪犯罪担当で、ありとあらゆる事件に命がけで立ち向かい、取り締まっている方」と説明し、「火付盗賊改方があるからこそ、江戸も今日があり、明日があり、明後日がある。僕はお芝居の上で感じておりますが、それが現実にこうやって築地署の皆さま方がいるからこそ、啓発をされている」と警察署に感謝。「今日があり、明日があるという、希望を持てる世の中にしていくお手伝いをさせていただきたいなと思いました」と語った。

 この日、築地警察署から感謝状と警視庁のマスコットキャラクター・ピーポくんのぬいぐるみを手渡された幸四郎は、「(歌舞伎座の)楽屋の床の間に飾って、お守りとして務めていきたいと思います」と喜んだ。明日7月7日は七夕。願い事を聞かれると「犯罪撲滅!」とすっかり署長モード。「『何もすることがない』という、そういう場所(署)になるということですね。犯罪がない、“すごく暇な署長”になる世の中になってほしいです」と目標を掲げた。

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