「アメリカでは医薬品扱い」初来日で驚き 夏の日本製品に感心「高度な技術を持っている」

海外からの訪日客に、日本のドラッグストアが大人気だ。風邪薬は効果が高いと有名で、お土産に購入する人も多い。一方で、夏に欠かせないアイテムたちも意外なところで外国人を驚かせている。「日本の方がいい」と話したアメリカ人のアレックさんに詳しい話を聞いた。

日本製品に感心したラリーさんとアレックさん(左から)【写真:ENCOUNT編集部】
日本製品に感心したラリーさんとアレックさん(左から)【写真:ENCOUNT編集部】

ワシントン州やカナダの気温は「25度前後」

 海外からの訪日客に、日本のドラッグストアが大人気だ。風邪薬は効果が高いと有名で、お土産に購入する人も多い。一方で、夏に欠かせないアイテムたちも意外なところで外国人を驚かせている。「日本の方がいい」と話したアメリカ人のアレックさんに詳しい話を聞いた。

 アレックさんはワシントン州から初来日。カナダから4度目の訪日となるラリーさんとともに、都内を観光していた。

 ホテルを取ったのは外国人の宿泊客も多い六本木。そこを起点に、渋谷、秋葉原、浅草などの人気スポットを巡っていた。

 日本の食文化も堪能した。中でも渋谷で食べた焼肉がお気に入りだったようで、「アメリカにも焼肉店はありますが、あまり良くないです。それに値段も高いので、こちらのほうが良いです」と笑顔を見せた。物価が安い上に、味までおいしいと、アレックさんは太鼓判を押した。

 一方で、この日、渋谷では最高気温33度を超え、街には日傘やハンディファンで涼を取る人々の姿が目立った。日本の夏については「とても暑くて湿度が高い」と口をそろえて苦笑した。「ワシントン州やカナダはたくさん水があるので、あまり暑くなりません。いつもかなり涼しいです。だいたい気温は25度前後で、湿度もほとんどないので、とても乾いています」と、母国との気候の違いを実感した様子だった。

 そんなアレックさんが滞在中に“便利”と感じたのが、コンビニなど身近な店で手に入るスプレータイプの日焼け止めだった。ラリーさんと顔に吹きかけ合いながら使う様子も見られ、「こっちの方がいいですね」と話した。

「アメリカでは日焼け止めは市販の医薬品として扱われていて、非常に厳しく規制されています。日本ではそこまでではない印象があります。私は外国人なので断言できませんが、日本の方がより高度な製品や技術を持っているように感じます」

 アメリカでは日焼け止めは化粧品ではなく、一般用医薬品として扱われ、FDA(米国食品医薬品局)の承認が必要。ハワイ州ではサンゴ礁保護の観点から、オキシベンゾンやオクチノキサートを含む製品の販売が2021年から禁止されている。日本と成分が異なる商品も売られている。

 日焼け止めは紫外線を防ぐ効果があり、気温の上昇とともに夏には欠かせないアイテムだ。日本の日焼け止めは、スプレータイプも多く、駅や売店などあらゆる場所で売られており、気軽に効果を感じてもらえるようだった。

 蒸し暑さが続く日本の夏だが、日焼け止めスプレーを吹きかけ合いながら笑顔で観光する2人の姿からは、それすらも旅の思い出として楽しんでいる様子がうかがえた。

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