新たなアイドル活動のカタチ STU48メンバーが考えるグループの未来と“伝える使命”

瀬戸内7県を拠点とするアイドルグループ「STU48」は、9月2日に5thシングル「思い出せる恋をしよう」をリリースした。握手会やコンサートなどイベントの延期・中止と未曾有の新型コロナウイルス禍の苦境を乗り越えて発売までたどり着いた新作は、AKB48グループ初となる2パターンの表題曲が存在するなど見どころ満載だ。1期生・ドラフト3期生歌唱ver.のセンターを務めた瀧野由美子、2期研究生歌唱ver.のセンターに抜てきされた立仙百佳、グループの笑顔印にしてトークリーダーを担う薮下楓の対談最終回では、STU48の今後の活動について聞いた。

「STU48」瀧野由美子(中央)、薮下楓(右)、立仙百佳【写真:山口比佐夫】
「STU48」瀧野由美子(中央)、薮下楓(右)、立仙百佳【写真:山口比佐夫】

【インタビュー後編】1期生の瀧野由美子&薮下楓、2期研究生の立仙百佳が語るグループ活動の“今”

 瀬戸内7県を拠点とするアイドルグループ「STU48」は、9月2日に5thシングル「思い出せる恋をしよう」をリリースした。握手会やコンサートなどイベントの延期・中止と未曾有の新型コロナウイルス禍の苦境を乗り越えて発売までたどり着いた新作は、AKB48グループ初となる2パターンの表題曲が存在するなど見どころ満載だ。1期生・ドラフト3期生歌唱ver.のセンターを務めた瀧野由美子、2期研究生歌唱ver.のセンターに抜てきされた立仙百佳、グループの笑顔印にしてトークリーダーを担う薮下楓の対談最終回では、STU48の今後の活動について聞いた。

――新型コロナウイルスの影響で、アイドルの皆さんの活動スタイルが変化し始めています。「STU48」も配信限定公演、ドライブインライブ、オンラインお話会など、さまざまな試みを行っています。外出自粛期間を含め、現在の活動で意識していることはありますか?

瀧野由美子(以下、瀧野)「今までファンの方と毎週のように握手会やイベントで直接お会いしていたので、それが当たり前じゃなくなって、改めて支えてくださっている皆さんの偉大さや大切さに気付きました。ドラインインライブやオンラインお話会とか、また違った形でファンの方と一緒に楽しめるのは新しいなと思います」

薮下楓(以下、薮下)「自粛期間に入った当初は、会えないのがつらくて、寂しさ・悲しさでどうしたらいいんだろう……ってループで頭がいっぱいになってた。でも、けっして自分たちだけがこういう状況なわけじゃなくて、できることを見つけていかないとだよね」

瀧野「例えば、握手会だったら開催場所に行けないと参加できなかったけど、オンラインお話会であれば自宅を含めて全国どこにいてもお話できる。今まで遠かったり、時間が取れなくて行けなかった方もいたなかで、今回初めて一緒に話せるよという声を聞くと、新しいことに挑戦していけるのも大切だなって。今は私たちができることを一生懸命やっていきたいね」

立仙百佳(以下、立仙)「2期研究生はこれまでファンの方と直接会える機会がほとんどなくて、いつも『SHOWROOM』配信を見てくださる方の顔も分からない状態が続いています。ただ、今の状況を考えると活動できることにすごく感謝しないといけないし、限られたなかでいろいろ工夫して頑張っていきたいです。今は会えない分、私は『SHOWROOM』をできるだけ配信するようにしています」

薮下「悲しい気持ちだけでは前に進めないし、自分たちで考えて、いち早くファンの方に喜んでもらえる企画を考えるのが大切だと思う」

次のページへ (2/3) STU48号が来春をめどに役目終了 薮下楓「船で踊れたのを人生の誇りにしたい」
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