俳優の柄本時生とWEST.の桐山照史が5日、都内で行われた舞台『泣くロミオと怒るジュリエット2025』の囲み取材に共演する八嶋智人、渡辺いっけい、鄭義信氏らと出席。稽古中のエピソードを明かした。

『焼肉ドラゴン』や韓国映画『パラサイト 半地下の家族』の日本版舞台化での台本・演出など、数々の話題作を手掛け、幅広く活躍する劇作家・演出家の鄭氏が、2020年に書き下ろした『泣くロミオと怒るジュリエット』。シェイクスピアの名作『ロミオとジュリエット』を、物語の舞台を鄭自身のルーツである関西の戦後の港町に、セリフを全編関西弁に大胆に翻案し、キャストは全員男性（オールメール）と異彩を放つ設定で構築。桐山が屋台で働く真面目な青年ロミオを、柄本が心根が真っすぐで優しいジュリエットを演じる。

　取材会ではロミオとジュリエットは短期間で恋に落ちて破滅に向かっていくというストーリーにちなみ、急に好きになったものやハマったものについて質問が飛ぶ。すると、八嶋は「時生で言うと、稽古が始まってから携帯電話みたいなのを自分のデスクの前に置いてるんですよ。で、『これ何してんの？』って聞いたら、『おら、YouTuberになる』って。ちょっとびっくりしました」と暴露。まだ何の動画もアップロードしていないそうだが、稽古期間中にかなり動画は回していたようで、「何にも上がってない！」と清々しく宣言する柄本に、八嶋は「あれだけちょこちょこ出たり、俺たちやってるのに?!」と不満げな表情を浮かべていた。

　また、稽古場で動画撮影の様子を見ていた桐山が「俺も今グループでYouTubeしてんねんけど、あんなしゃべらへんYouTubeはもう誰も見いひん！」と厳しいツッコミを入れると、柄本はYouTubeの内容について「何もしゃべらない。ただ弁当だけ食ってる」と説明。すると、「いや、それはもうかっこいい人がやるようなやつ。俺らがやったらあかんねんってそういうこと」と言い放ち、柄本は思わずハッとした表情で桐山に近寄り「ああああ！　ねぇぇ、教えて！」と抱きついて嘆き、その様子を八嶋が「まあ、こんな感じで仲良くやらせてもらってます。ありがとうございます」とその場を収めていた。