俳優の吉岡里帆が3日、都内で行われたNHK「知的探求フロンティア タモリ・山中伸弥の!?」（7月12日土曜午後7時30分スタート隔月放送　※2か月に1回放送）取材会に出席。共にMCを務めるタモリと山中伸弥氏からMCぶりを絶賛された。

　タモリとノーベル賞科学者・山中伸弥氏がW司会を務めたNHKスペシャルの人気シリーズ「人体」から生まれたタッグをさらにパワーアップ。「人体」の枠を超え、森羅万象を対象に、毎回異なるテーマを取り上げる。MCには俳優・吉岡里帆も新たに迎え、この3人だからこその視点で、知られざる世界との出合いをとことん楽しみ尽くす。

　タモリと山中氏のコンビに加わり、“トリオ”としてMCを務めることになった吉岡。番組を一緒にするのは初めての2人だが、タモリは「すごく頭がいいんですよ。切れ味が良いことを言うので驚きました。若くてしかも頭のいい方が入ってきてくれて、大変な刺激で喜んでいます」と吉岡のMCぶりを絶賛し、一方の山中氏も「柔軟な若者代表に入っていただいて、タモリさんと2人でやるよりもより柔軟によりテンポよくパワーアップした。タモリさんと本当に頭がいい方だなと何度も感心しました」と太鼓判を押した。

　さらに「初めてとは思えない」とのタモリの言葉に、吉岡は「ありがたいお言葉。勿体無いお言葉ばかりで冥土の土産にしたい」と喜びをにじませ、「私は収録中のお二人のチャーミングさと人間味溢れる部分に触れる時間に何度もキュンとするところがありまして、すごく楽しかった。2人のかわいさに負けないように頑張りたい」と収録での2人の様子を明かし、意気込んでいた。

　また、第1回の放送ではAIが取り上げられるが、吉岡は自身のAIとの関わりについて「俳優があんまり駆使しちゃいけないものなのかなっていうふうに思っていて。例えば、俳優ではないですけど、監督さんだったり、プロデューサーの方が、企画を自分から自分の脳から出すのではなくて、漠然とAIに聞いて、例えばヒットする。それが、『知的好奇心を刺激するどんな番組だったら、土曜の夜に放送するNHKでヒットしますか？』ってAIに聞いたものだとしたら、すごく寂しいと思うんです」と自身の考えを語る。その上で、「みんなでアイデアを出し合って人が作った番組だから、あの温かみがあったりとか、人が興味を持てるし、そうあってほしいなっていう希望が私の中ではまだある。番組でずっとそれ言ってるんですけど、まだまだ人の考え、人のアイデアで、エンターテインメントが盛り上がっていったらいいなと思ってるので、私はちょっと今、自分の仕事としては使わないかなっていう感じです」と願いを込めた。