劇場アニメ『ひゃくえむ。』声優陣10人が一挙解禁 高橋李依、種崎敦美、悠木碧ら豪華キャストが集結

漫画家・魚豊(うおと)氏の連載デビュー作を原作とした劇場長編アニメーション『ひゃくえむ。』(岩井澤健治監督、9月19日公開)の声優陣10人が25日、発表された。併せてキャストコメントも公開された。

劇場アニメ『ひゃくえむ。』豪華声優陣10人が一挙解禁【写真:(C)魚豊・講談社/『ひゃくえむ。』製作委員会】
劇場アニメ『ひゃくえむ。』豪華声優陣10人が一挙解禁【写真:(C)魚豊・講談社/『ひゃくえむ。』製作委員会】

原作は『チ。』で知られる魚豊氏の連載デビュー作

 漫画家・魚豊(うおと)氏の連載デビュー作を原作とした劇場長編アニメーション『ひゃくえむ。』(岩井澤健治監督、9月19日公開)の声優陣10人が25日、発表された。併せてキャストコメントも公開された。

 本作は、『チ。 ―地球の運動について―』で手塚治虫文化賞マンガ大賞を史上最年少で受賞した魚豊氏による作品で、「100m」という一瞬の輝きに全てを懸けた者たちの狂気と情熱を描いた物語となっている。

 声の出演には、生まれつき足の速い“才能型”のトガシを松坂桃李、トガシと出会い100メートル走にのめり込んでいく“努力型”の小宮を染谷将太が担当。監督は、長編第1作『音楽』でアニー賞にノミネートされるなど国内外で高い評価を受けた岩井澤氏が務める。

 本作は6月にフランスで開催された「アヌシー国際アニメーション映画祭2025」でワールドプレミア上映され、世界の映画・アニメファンから高い評価を獲得。さらに10月には北米公開も予定されており、国内外から注目を集めている。

 このたび、新たに10人の豪華声優陣が一挙に発表された。

 トガシと同じ陸上部に所属する元中学陸上界のスター・仁神役を笠間淳、トガシを陸上部に誘う明朗な女子高生・浅草役を高橋李依、陸上部で浅草とともにチームを支える椎名役を田中有紀が担当。また、トガシの小学生時代を種崎敦美、小宮の小学生時代を悠木碧が務める。

 次世代の有望ランナー・樺木役を内田雄馬、小宮の高校時代の陸上部の仲間である沼野役に榎木淳弥、部長で小宮の才能を恐れる経田役に石谷春貴。トガシに憧れる森川役を石橋陽彩、仁神のライバルを自称する尾道役を杉田智和が演じる。

声優陣10人のコメント

 出演者のコメントは下記の通り。

○笠間淳
「今作において一番大切にし、そして一番難しいと感じたのはやはり飾らない『生の感情』でした。人の『感情』『想い』というものは、本来決して外に発露されることを目的にしません。しかし、今作は人間の持つ様々な『生の感情』を、渦となってアウトプットさせる事こそが価値であり、作品の色だと感じました。よって、丁寧に、飾る事なく仁神を生きることを第一の目標に演じさせていただきました。『人の生の感情』と『エンタメ』の渦の様な融合を、ぜひお楽しみください」

○高橋李依
「自分の性質だったり経験ごと挑んだオーディションだったので、浅草としてのご縁をいただけて、胸が熱くなりました。原作の魅力を突き詰めた映像化に、私の人生にもこういう時間があったんだと追体験するような、ビデオに残していくような感覚になる掛け合い。『ひゃくえむ。』の世界を共に生きられて、光栄です!」

○田中有紀
「それぞれに負けられない理由を背負いながらも、0.01秒でも速くあることを求めスタートを切る選手たちの姿に、思わず息を止めて見守ってしまうほど惹き込まれました。心も身体もギリギリで、時には危うさも垣間見える本気の世界を、椎名ちゃんと一緒に走らせていただけることとても光栄です。十数秒に全てをかける極限の生き様、ぜひ劇場で見届けてください……!」

○種崎敦美
「自分は走るのが人一倍遅い人生を歩んできたので、『100メートル』という距離に人生を懸けている人たちのことを想像をしたこともありませんでした。でも『ひゃくえむ。』の中には私も知っている感情がたくさん詰まっていました。熱いです。作品に触れた時から、収録の間も、ずっと感じていた熱を、皆様にも感じていただけたら嬉しいです」

○悠木碧
「走ることからとにかく逃げてきた人生だったので、走りで自分を確立する人がいること、だからこそがむしゃらに走る、走らざるをえない。その景色を、小宮を通して初めて見ることができました。酸欠になりながら全力で挑んだアフレコ、苦しいけど意外と気持ちよくもあって……。この感覚、伝わったらいいな……! ぜひご覧ください!」

○内田雄馬
「このたびは、『ひゃくえむ。』に参加させていただき、大変光栄に存じます。カバキは言葉数の多い人ではありませんが、その内に秘めた熱いものを持っている方です。一つひとつの言葉を丁寧に紡ぐぞという気持ちで収録に臨みました。ぜひご覧いただけたら嬉しいです。『ひゃくえむ。』を、どうぞ劇場でお楽しみください!」

○榎木淳弥
「原作を読んだ時、ものすごい熱量を感じましたので、今回アフレコに参加することが出来てとても嬉しかったです! 陸上シーンはもちろんですが、日常のシーンもかなり面白いです。どうぞお楽しみに!」

○石谷春貴
「僕も短い間ですが、陸上、そして100メートルに、持てる全てを賭けていた時期があります。けがをしてあきらめた身ですが、今回『ひゃくえむ。』にて経田役として、その時諦めた陸上を生きられること、とてもうれしく思います。たった10秒。たった100メートル。シンプルで、一瞬で、残酷で、喜びに満ちた世界に生きる彼らの今です。お楽しみに」

○石橋陽彩
「原作に心を打たれ『絶対に出演したい』と思っていたので、決まったときは本当にうれしかったです。森川は松坂桃李さん演じるトガシの大ファンという役柄で、実際に僕も松坂さんに憧れていたこともあり、掛け合いの際は感情を込めて演じることができました。白熱の陸上対決を、ぜひ劇場でご覧ください!」

○杉田智和
「夢や理想に向かって進む若者の直向きさと熱意を表現するのに、彼が個性ある彩りを添えられれば幸いです。よろしくお願いします」

※種崎敦美の「崎」の正式表記はたつさき

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