高嶺のなでしこ、大成功の中国2公演 想像を超えた現地ファンの熱気「愛をいっぱい感じた」
HoneyWorksがサウンドプロデュースするアイドルグループ・高嶺のなでしこが初の海外ワンマンライブとなる「高嶺のなでしこ LIVE AROUND 2025 - Spring Ride -」を中国で開催した。20日の広州、22日の上海の2公演はともにチケットが完売。2日間で約2200人を動員し、この日を待ちわびた現地のファンからは熱い声援が飛び交った。ENCOUNTではライブを終えたばかり、中国滞在中のメンバーにリモートでインタビューを実施。メンバーの想像を超える熱気に満ちた2日間を振り返ってもらった。

中国でのライブを終えた直後のメンバーにリモートでインタビュー
HoneyWorksがサウンドプロデュースするアイドルグループ・高嶺のなでしこが初の海外ワンマンライブとなる「高嶺のなでしこ LIVE AROUND 2025 – Spring Ride -」を中国で開催した。20日の広州、22日の上海の2公演はともにチケットが完売。2日間で約2200人を動員し、この日を待ちわびた現地のファンからは熱い声援が飛び交った。ENCOUNTではライブを終えたばかり、中国滞在中のメンバーにリモートでインタビューを実施。メンバーの想像を超える熱気に満ちた2日間を振り返ってもらった。(取材・文=中村彰洋)
――中国でのライブお疲れさまでした! グループ初の海外ワンマンライブとなりましたが、この2日間の盛り上がりはいかがでしたか?
籾山ひめり「『本当にお客さんが来てくださるのかな』という不安はありましたが、無事に完売したと聞いて、本当にうれしかったです。たくさんの楽曲を披露させてもらいましたが、どの楽曲もすごい盛り上がりでした。日本語もすごく理解してくださっていて、『たかねこ!』など日本語でもたくさん呼んでくれていて、愛をいっぱい感じました。とても幸せな時間でした!」
橋本桃呼「海外のアーティストを推すって一筋縄ではいかないことだと思います。言語の違いもありますし、時間やいろんなものをかけて、国境を越えてまで私たちを愛してくださっているということがすごくうれしかったです。歓声も大きくて、涙を流してくださっている方もいらっしゃって、私たちにとってもすごく励みになった公演でした。日本語の曲なのに口ずさんでくださっていて、今回はカバー曲でHoneyWorksさんの『東京サマーセッション』をサプライズで披露させていただきましたが、事前告知なしにもかかわらず、それすらも口ずさんでいる方もいらっしゃいました。日本の文化をとても愛してくださっているんだなと実感しました」
――MCでは中国語も使われたのでしょうか。
橋本「基本的には日本語でしたが、中国語でお客さんに呼びかけたりもしました。『ウォーアイニー』と言ったら、みんなが『うぉー!!』って盛り上がってくれて、すごくうれしかったです!」
――期待と不安があったと思いますが、実際にステージから見た光景はいかがでしたか。
城月菜央「ステージに出る前から大きな声で名前を叫んでくださっていて、ステージに出たら、さらに大きい声で迎え入れてくれました。私たちを歓迎してくれていることが伝わってきて、とてもうれしくなりました!」
東山恵里沙「海外に行けることも少ないので、今回の公演をすごく楽しみにしてくださっていたと思います。その楽しみにしていた思いが、コールからとても伝わってきて、声量もそうですが、普段の日本でのライブではコールが起きないような部分でも積極的に声出しをしてくださっていました。名前が書いてあるボードや衣装のコスプレを作ってくださっている方もいて、皆さんの思いが伝わってきてうれしかったです。海外ならではの光景だなと感じました」
――日本でのライブと違いを感じた部分はありましたか。
橋本「日本はアイドル文化が根付いているので、曲間でのコールが普通ですが、中国では一言一言を発するたびに『うぉー!!』という歓声でした。『高嶺のなでしこ』という文字がスクリーンに映った時も、最後のあいさつでお辞儀をした時にも、めっちゃ盛り上がってくださいました。いつもだったら歓声が上がらないようなタイミングでも大きな声を出していただけて、めちゃくちゃうれしかったですし、本当に楽しかったです!」

2公演ともにチケットは完売、約2200人を動員
――昨年10月にも上海で開催されたフェスに出演されていましたが、約8か月ぶりの中国でのライブになりましたね。
籾山「前回のフェスの時もとても盛り上がっていましたが、今回はワンマンだったので『高嶺のなでしこが好き!』という方が来てくださっていたので、一体感がすごかったです。とにかく声援が大きくて、動き一つ一つに喜んでくださっていたので、私たちもうれしくて、全てが楽しかったです。普段会えないからこそ、会えた喜びを皆さんが全力で伝えてくださっていた姿がとても印象的でした」
――海外ライブに対しての意識に変化はありましたか。
涼海すう「たかねこに海外のファンの方がたくさんいてくださっていることは、分かってはいましたが、海外でのワンマンで楽しいライブができるのかなと不安もありました。でも、皆さんノリも良くて、たくさん盛り上がってくださって、ライブ中は楽しすぎて『終わりたくない!』と思ったぐらいすてきな時間でした。『ちょっと怖いな……』と正直ビビっていましたが、今では『バンバン海外ライブをやりたい!』って思っています!」
葉月紗蘭「日本でもチケットを完売させることが1つの目標になっているくらいですが、海外で2公演ともに完売できたことが本当にうれしかったです。今回、中国の方々にお会いすることはできましたが、いろんな国から応援してくださる方もいらっしゃるので、『会いに行きたい!』と今回のライブでより強く思いました」
――今回の中国遠征はハプニングなどもなくスムーズに進みましたか。
松本ももな「今回は『メランコリックハニー』の赤い衣装で靴が普段とは違うスニーカーでステージに上がりました。広州でのライブで、始まる前に靴ひもをちゃんと締めたつもりだったのですが、『恋を知った世界』の曲中にポンッって脱げてしまって……。靴下のままで踊るわけにもいかないので、急いで履いてそのまま踊り続けました。ファンの人にもクスクス笑われてしまって……。そんなハプニングはありました(笑)」
――今回の中国遠征で印象に残った思い出を教えて下さい。
星谷美来「空き時間にみんなで大きなショッピングモールに行きました。メンバーで買い物に行く機会は中々なかったので、みんなで一緒に回れて、写真にも残すことできて、すごく楽しかったです!」
日向端ひな「上海のライブが終わった日の夜が特に印象的でした。みんなで火鍋を食べたのですが、目の前で麺をぴょんぴょん飛ばすパフォーマンスをしてくれて、めちゃくちゃ楽しかったです(笑)。桃呼ちゃんのお誕生日(6月28日)が近かったので、お祝いもしてくれて、中国の誕生日ソングを店員の方々に歌ってもらいました。みんなで打ち上げみたいな感じで食事をすることができて楽しかったです!」

9月7日の幕張へ向けて励み「もっともっと精度の高いワンマンライブをしていきたい」
――日本で待っているファンの方もたくさんいらっしゃると思います。メッセージをお願いします。
橋本「海外のファンの方にたくさん来ていただいて、2公演ともに完売することができました。今回、たくさん盛り上がってくださっていたことを実感していますし、私たちの成長にもすごくつながって、励みにもなりました。日本の公演でも私たちの良さをもっともっと出していけるように頑張りたいですし、それが完売という形につながったらいいなと思っています。なので日本の皆さん、ぜひライブに遊びに来てください!!」
籾山「今回をきっかけに『ワンマンライブって楽しいな!』『日本の文化ってすてきだな!』と思ってもらえていたらうれしいです。広州と上海で出会った皆さまにも、距離が遠くてなかなか難しいかもしれませんが、日本のライブにも足を運んでもらいたいです。私たちも今回のライブを通して、言葉や気持ちの伝え方、演出など新しい発見がたくさんあったので、日本でのライブにも取り入れて、もっともっと精度の高いワンマンライブをしていきたいと強く思いました。9月7日には幕張でのワンマンがあるので、たくさんの方に来ていただきたいです!」
