43歳で死去、米人気俳優ボーズマンさん、がん闘病中に小児がん患者を激励していた
大腸がんで亡くなった米人気俳優チャドウィック・ボーズマンさん(享年43)が、闘病生活中に小児がん患者の激励に訪れていたことが分かった。病院がインスタグラムで改めて感謝を伝えている。
主演映画「ブラックパンサー」の撮影時にも患者家族と連絡
大腸がんで亡くなった米人気俳優チャドウィック・ボーズマンさん(享年43)が、闘病生活中に小児がん患者の激励に訪れていたことが分かった。病院がインスタグラムで改めて感謝を伝えている。
「チャドウィック・ボーズマンは自分自身の闘病生活の間に、喜び、勇気、刺激をがんと戦う子どもたちに与えた」と特集したのは米地元紙「USAトゥデイ」だ。
2016年に大腸がんのステージ3と診断されていたボーズマンさん。主演した「ブラックパンサー」など大ヒット映画で熱演しながら闘病生活を続けていたスーパースターの死を、世界中のファンが嘆く中、米テネシー州のセント・ジュード・チルドレンズ・リサーチ病院もインスタでこう追悼した。
「我々の友、チャドウィック・ボーズマンの死去を知り、深く打ちひしがれています。2年前、チャドウィックはセント・ジュードの病棟を訪問し、我々の患者に喜びのみならず、勇気と刺激を与えてくれました。彼は我々の患者と世界中の子どもたちにとって最高の模範でした。彼の家族と友人に想いを捧げます」
この病院は小児がんや白血病と闘病する子どもたちの治療とその研究を行う専門施設。ボーズマンさんは18年に訪問し、病魔と戦う子どもたちを激励していたが、自身もがんと戦っていた。記事では、主演した映画「ブラックパンサー」撮影時にも、ボーズマンさんは2人の重症患者の家族と連絡を取り続けていたが、封切り前に2人の患者がこの世を去ったという悲痛なエピソードも紹介している。
米地元紙「ニューヨーク・ポスト」も、ボーズマンさんが闘病生活を送りながら小児がん患者を激励していたことを特集。米国で感動の輪が広がっている。