俳優の高石あかりが17日、都内で行われた映画『夏の砂の上』（7月4日公開）完成披露イベントに、オダギリジョー、松たか子、満島ひかり、森山直太朗、高橋文哉、光石研、玉田真也監督とともに登壇した。

　本作は、読売文学賞 戯曲・シナリオ賞受賞の松田正隆氏による戯曲を、オダギリジョーが、主演・共同プロデューサーを務め、玉田真也氏の監督・脚本で映画化。雨の降らない夏の長崎を舞台に、幼い息子を亡くした喪失感から、幽霊のように坂の多い街を漂う小浦治（オダギリ）が、ひょんなことから共に暮らすことになった姪の優子（高石）と同居生活を送ることになり……。

　オーディションで優子の役を勝ち取った高石。高石と言えば、2025年後期のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』のヒロインを演じることになっているが「オーディションの段階で、オダギリさん、松さんという名前はお聞きしていたので、絶対出たいと思っていたんです。でも監督さんやプロデューサーさんとお会いしたときは落ちたかなと思ったんです」と語る。

　その理由について高石は「プロデューサーさんが『声と目がいい俳優は、良い俳優です』と話していたのですが、その言葉が（自分はそうでないと）突き放されたように感じたんです」と振り返ると「もう終わったなと思っていたので、マネジャーさんから合格の知らせを受けたときはびっくりしました」と笑顔を見せた。

　見事合格後、母親となる満島と最初に対面したという高石は「とにかくお会いしたいと思っていたので、とても緊張するかなと意識していたのですが、満島さんが持つオーラやパワーで私を包み込んでくださり、とても楽しい対面になりました」と満島の距離の詰め方に感謝を述べていた。

「出たい」と強い思いを持ったオダギリや松、さらには満島、ほかにも錚々（そうそう）たるメンバーがそろった本作。高石は「こんなに豪華な方々とご一緒できるなんて本当にうれしいです」と破顔すると「自分にとってとても大切な作品ができました」と胸を張って報告した。

※高石あかりの「高」の正式表記ははしごだか