人気ロックバンド・UVERworldが14日と15日に東京ドームでライブ公演『EPIPHANY at TOKYO DOME』を開催。ENCOUNTは、UVERworldの歴史を辿るような珠玉のセットリストで感動を呼び、3時間にも及んだ15日の公演をレポートする。

　今年結成25周年＆デビュー20周年を迎えたUVERworldは、2010年、19年に続き、約5年半ぶり3度目となる東京ドーム公演。チケットは即完売し、両日併せて9万2000人を動員した。

　ドーム公演DAY2は、7月2日にリリースするニューアルバムから、既発楽曲『PHOENIX』を“破綻バージョン”に進化させた『PHOENIX AX』でアグレッシブにスタート。グループ史上最高のライブを更新するべく、『Don’t Think.Feel』、『WE ARE GO』、『NO MAP』と人気ナンバーと新曲を織り交ぜ、一気に畳みかけた。

　オープニングからエンジン全開のTAKUYA∞は、これまでの道のりを振り返り「結成25周年、デビュー20周年、メンバーチェンジ無しで、なんなら幼稚園から一緒の仲間とバンドを組んで、それはう余曲折あった。でも、今日こうして6人で東京ドームにたどり着けた」と感慨深そうに語り、「たくさんの人の大きな期待、もっと多くの人からの非難の言葉、全てを乗り越えて、今あなたたちに1番伝えなきゃいけないことは、今日俺たちと過ごすことを選んでくれて本当にありがとう。愛してくれて本当にありがとう」とcrew（ファン）に感謝した。

　信じ続けてきた自分たちの音楽と言葉を届けることを誓うと、TAKUYA∞が揺るぎない思いを歌詞に載せた『Eye’s Sentry』、初日に披露することができなかった『THEORY』でやさしくオーディエンスの心に寄り添った。

　アッパーなサウンドで心を揺さぶる『7th Trigger』で再び熱狂空間を作り上げ、懐かしのナンバー『counting song-H』を披露。『一滴の影響』を歌い上げると、メンバーは結成当時に購入したマイク、ギター、サックスなどをステージに持ち込む。原点回帰のアイテムでインディーズ時代から大事にしてきた『CHANCE！』を熱唱すると、TAKUYA∞は「ありがとな。おまえらのおかげでここまで来れたよ！」と思いの丈をぶつけた。

　後半戦に突入すると、ライブの鉄板ナンバー『IMPACT』でボルテージを上げ、オーディエンスが一斉にジャンプを始めてドームを揺らす。ニューアルバムのリード曲『EPIPHANY』、TAKUYA∞のターニングポイントとなった大切な楽曲『EN』と続き、この時間をいつまでも忘れないよう、オーディエンス1人ひとりの心に刻んでいく。

　ライブ開始から全力疾走を続けるTAKUYA∞は、「とんでもなく最高だ。俺はこんな時間が欲しかった。俺はこんなバンドがしたかった。叫びすぎて、ところどころ記憶はあいまいだけど、今日がすてきだったってこと、絶対に忘れたくない」と思いを吐露。「俺は人の心に残りたい。あなたの心に残りたい。100年後も200年後も、あなたの心に残った事実が欲しい。UVERworldってバンドがいて、好きとか嫌いとか飛び越して、『あいつら本気で音楽を奏でていたな』、『うっかり感動しちゃったな』、そんな思いがあなたの心に残っていますように」と願いを込めると、壮大なロックバラード『MEMORIES of the End』で見る者を魅了した。

　東京ドーム2DAYSのフィナーレを飾ったのは、UVERworldとcrewの絆で作り上げた名曲『AFTER LIFE』。万感の思いを込めて絶唱したTAKUYA∞は、「結成25年、デビュー20年、こうして東京ドームで一緒に最高の夜を過ごしたこと、俺は絶対に忘れない。さらに素敵に明日へ向かって、誰も見ない新しい時代に足跡をつける俺たちがUVERworld！」と魂の叫びでグループ史上最高のライブに幕を下ろした。

M01　PHOENIX AX
M02　Don’t Think.Feel
M03　WE ARE GO
M04　NO MAP
M05　Eye’s Sentry
M06　THEORY
M07　7th Trigger
M08　counting song-H
M09　一滴の影響
M10　CHANCE!
M11　NO.1
M12　君の好きなうた
M13　言わなくても伝わる あれは少し嘘だ
M14　UNKNOWN ORCHESTRA
M15　1 LOVE THE WORLD
M16　ビタースウィート
M17　High Light!
M18　MMH
M19　Touch off
M20　Bye-bye to you
M21　IMPACT
M22　EPIPHANY
M23　EN
M24　MEMORIES of the End
M25　AFTER LIFE