二宮和也、初めての新書に込めた思い こだわった“文字だけ”「ここまでのものとは」
嵐・二宮和也による著者『独断と偏見』(集英社)が、自身の42歳になる誕生日の今月17日に出版される。あえて文字だけの表現にした初挑戦の新書(単行本よりも大きい縦18センチ×横11センチ)。「これまで考えてきたこと」と「今、考えていること」をつづった一冊で、二宮が「文字だけ」「新書」にこだわった理由などを語った。

初めての新書『独断と偏見』を発売
嵐・二宮和也による著者『独断と偏見』(集英社)が、自身の42歳になる誕生日の今月17日に出版される。あえて文字だけの表現にした初挑戦の新書(単行本よりも大きい縦18センチ×横11センチ)。「これまで考えてきたこと」と「今、考えていること」をつづった一冊で、二宮が「文字だけ」「新書」にこだわった理由などを語った。
『独断と偏見』は、二宮が10の四字熟語をテーマに計100の問いと向きあい、ビジネス論から人づきあいの流儀、会話術から死生観にいたるまで、自身の「独断と偏見」に基づいてつづっている。
インパクトのあるタイトルだが、当初は『百問一答』で進んでいたという。二宮も2月28日更新のXで「(タイトルを)急遽変更させてもらいました」と報告。まず、その経緯を明かした。
「最初にいただいたタイトルで決まりかけていたのですが、読んでいるうちにあまりにも“独断と偏見”過ぎて、『タイトルと合致していない感じがする』というのが最初の感想でした。それで、『独断と偏見にしたい』とお伝えしたら、何とか対応していただけました。『読みやすくなったのかな』とは思います。一般論を話すことはなく、『この人の考えはこうなんだな』という内容だったので。世の中の人からしたら偏見に聞こえてしまうことも『自分の言葉として載せるならいいんじゃないか』という思いでした。“百問一答”として読んでみて『そのタイトルで出すには性格が悪過ぎないか』と思ってこのタイトルになりました(笑)」
ビジネス論から人づきあいの流儀、エンターテイナーとしての思考、会話術から死生観まで、赤裸々につづっているが、二宮は「僕もここまでのものとは思っていませんでしたよ。もっと楽しいものと思っていたのですが」と言い、笑みを浮かべた。
「四字熟語もそうですし、そこに付帯する質問が『わりと聞いてくるな』というもので、『そういう温度感で聞いてくるのなら、こちらもこういう温度感で返すのがいいのかな』と考えた結果です」
そして、「新書」と「文字だけ」にこだわった理由を具体的に説明した。
「新書だからこそ、言葉だけで立体化させていくということが合ったんだと思いますし、理解度を深めていただけたと思っています。1ページずつ二宮の撮り下ろしがあったら邪魔だったんじゃないかな。
僕の生活しているゾーンが『文字ベース』と言いますか、台本など文字で情報を捉えていた人生だったので、選択肢としては写真集を出すというよりは文字ベースの方がしっくりきました。
芸能人が自分の考えをまとめる時は『自叙伝でいいじゃん』ということも多いと思うのですが、『だから成功してきたんだ。だから今の俺がいるんだ』という思いが自分にはなかったです。そして、『客観的になるにはどうすればいいんだろう』と考えた時に、新書であれば『二宮和也はこう思っているよ』と言える立場になれると思って新書を選択しました」
「文字だけ」で伝えることによって「読んだ人がどう受け取るか」という心配もあったものの、「そこはタイトルでカバーした」と振り返った。
「それがあったので、こういうタイトルになったんだと思います。これはあくまで『一個人の意見です』という立ち位置。これを読んで、どう思うかはそれぞれだと思います。読んだ人にとって、お守りとして自分が持っておきたいという言葉があればいいなという思いです」
そして、「誰に読んでもらいたいか」と問われると、「同世代もそうですが、若い人やもう世代の人、働き方への価値観が違う世代はどう思うのか興味深いです。自分の考えがそれぞれの世代にどう受け入れられるのか、説教くさく思われるのか、『あんただからできるんだよ』と思われるのか、『まだまだひよっこ』と思われるのか」と回答。その上で「どういった感想が出てくるのかが気になります。ぜひ、読んでいただきたいです」とアピールした。
