モデルで女優の内田理央が初の主演を務める舞台「星の数ほど星に願いを」が27日、東京・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAで初日を迎えた。

「星の数ほど星に願いを」は、ナンセンスな劇作で知られるブルー＆スカイの作・演出。テレビドラマや雑誌モデルで活躍著しい内田理央が、予想をはるかに上回るコメディエンヌを演じきった。

　設定・役柄・セリフ・展開と、作品世界は全てがデタラメ。そんなバカバカしい世界に身を委ね、冷酷な銀行員、実はいい人、おバカキャラ、恩返ししたい思いやり女子などを自在に演じ分け、観客を笑いへといざなった内田は、女優としての新天地を開拓した。

　また田村健太郎・大堀こういちをはじめとする共演者たちもブルー＆スカイの世界観を見事に体現し、それぞれが個性的で、噛み合っているか合ってないか分からない会話でさえ自然に愛らしく、客席は繰り出されるナンセンスな世界と驚きの結末に終始笑いが絶えない様子だった。

　特筆すべきは新型コロナウイルス感染防止に務め、出演者全員がフェースガードをつけて演じたこと。

　これについて内田は26日のインスタグラムで「みんなで何度も検査をしながら普段とは違う状況での稽古。会場での対策も万全に上映させて頂きます。(キャスト全員フェイスシールドをつけてのお芝居となります)」とつづったが、続けて「体調など心配な方はどうかご無理をせずに」とファンを気遣い、「無事に完走できますように」と心境を語った。

　本公演は、9/6まで紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて上演する。感染対策も万全な1時間50分の作品だ。