同期はピンク・レディー 71歳・角川博が抱くチャリティー精神「困っている人がいたらお手伝いしたい」

歌手の角川博(71)が中心となって開催する「笑顔でつなぐコンサート2025」(主催・朝月)の会見が26日、都内で行われた。2022年から開催されている演歌と昭和歌謡のチャリティーコンサートで、6月4日の埼玉・越谷市中央市民会館からスタートする。デビュー50年目の角川は「チャリティー精神は常に持っていた方がいい」の思いで、初回から参加。今回は、得意のものまねも披露する予定と明かした。

会見に登場した角川博【写真:ENCOUNT編集部】
会見に登場した角川博【写真:ENCOUNT編集部】

6・4から歌手仲間と

 歌手の角川博(71)が中心となって開催する「笑顔でつなぐコンサート2025」(主催・朝月)の会見が26日、都内で行われた。2022年から開催されている演歌と昭和歌謡のチャリティーコンサートで、6月4日の埼玉・越谷市中央市民会館からスタートする。デビュー50年目の角川は「チャリティー精神は常に持っていた方がいい」の思いで、初回から参加。今回は、得意のものまねも披露する予定と明かした。(取材・文=笹森文彦)

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 同コンサートは、コロナ禍で歌う場が激減する中、歌手に笑顔で思いっきり歌ってもらい、観客に「生の歌声を聴いて笑顔になってほしい」という思いからスタートした。22年の初回は、万全の感染予防対策を取ったものの、観客は想定よりも入らなかった。以後の開催を断念しようと思った際に、角川が「やろうよ」と音頭を取って、全国各地で継続。これまで、山本リンダ、北原ミレイ、秋元順子、大江裕らが出演している。

 全ての会場で募金箱を設置。開催地の福祉施設や社会福祉協会への寄付をし、昨年は能登半島地震の被災者支援のための寄付もしており、角川は「日本は災害が多い。そういう意味で、チャリティー精神は常に持っていた方がいい。困っている人がいたらお手伝いしたいと思って、参加させてもらっています」と話した。

 会見には角川、デュエット曲『天神橋』が話題の野上こうじと司紘人、『大好きだから』が好評の佐々木麻衣、今月21日に日本コロムビアから『ふるさと春秋』でデビューした須賀亮雄、歌手、グラビアなど多彩に活動する池田桃子(32)が出席した。6月4日の皮切り公演では、会見に出席した歌手以外も多く出演し、アニソン特集や出演歌手が紅白に分かれ昭和歌謡の名曲を熱唱する歌合戦など、さまざまな企画で観客を楽しませる予定だ。

 タイトルの「笑顔でつなぐ」について、角川は「いいですね~。演歌はみけんにしわを寄せて歌うのが多いけど、笑顔で歌うからこそ、その後ろにある悲しさが見え隠れするんです。皆さんに喜んでいただいて、元気になってほしい」と、歌手としての持論を交えて話した。

 角川は今年、デビュー50年目。新曲『恋泣きすずめ』は通算70枚目のシングルとなる。同期デビューにはピンク・レディーがいた。歌謡界が激変する中でも、「女心の伝道師」として歌い続けてきた。「歌う場もたくさんあって、いい時期に歌ってこられた。今の若い人は厳しい(時代)と思うけど、頑張ってほしいですね」と期待した。

 デビューしたての須賀は「歌手になりたい人は星の数ほどいて、なれるのはひと握り。そんな中でデビューという目標がかなって、僕は笑顔になれました。今度は僕がお客さんを笑顔にしていけるように頑張りたいと思います」と、角川の期待に応えた。

 角川はかつてものまね番組で大活躍していた。レパートリーは淡谷のり子さん、美空ひばりさん、小林旭、森進一、五木ひろしら大御所が名を並び、今回は大トリで「角川博オンステージ」を務めるが、「ものまねもやらせていただきます」と話しており、大きな見どころとなりそうだ。同コンサートは7月2日には、愛知・名古屋市熱田文化小劇場で開催される。

次のページへ (2/2) 【写真】「笑顔でつなぐコンサート」の出演者
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