ブラザー・コーン、テレビ業界に危機感「毎日同じ人が出ている気がする」 バブル期の芸能界を回想

歌手でタレントのブラザー・コーンが24日、東京・六本木で自著『WON’T BE LONG バブルと泳いだ人生』の発売記念会見を実施した。テレビ業界への危機感などを語った。

記念会見を実施したブラザー・コーン【写真:ENCOUNT編集部】
記念会見を実施したブラザー・コーン【写真:ENCOUNT編集部】

『WON‘T BE LONG』のミリオンヒットで一世を風靡した

 歌手でタレントのブラザー・コーンが24日、東京・六本木で自著『WON’T BE LONG バブルと泳いだ人生』の発売記念会見を実施した。テレビ業界への危機感などを語った。

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『WON‘T BE LONG』(1990年)のミリオンヒットで一世を風靡(ふうび)したブラザー・コーン。バブル期の栄華を目の当たりにし、69歳になった今、「芸能界のトップでも何でもない」と謙遜しつつ、報道陣に問われる形で芸能界の変遷に言及。「昔、芸能界にすごいお金があった時代に、ディレクターさんと、タレントさん、マネジャーさんが集って『どこにロケ行こうか?』となったら、『ワイハ(ハワイ)とかいいんじゃない!?』となって『ワイハいいよね~。ワイハにしよう!』と一声でロケがハワイに決まっちゃう。そういうことが多くて、すごい楽しくて」と述懐。

 その後「CSとか、キー局とか地上波ではない部分の番組ができたときに『もしかしたら地上波がなくなるかもしれない』とか書いている人がいた。『そうなんだ、地上波なくなっちゃうんだ』と思ったけど、それはなかった。で、YouTubeができ始めたときに、お金も稼げてこれだけ一般的になって『すごいな』と思った。YouTubeを考えながら地上波を見ると、毎日同じ人が出ている気がする。毎日同じタレントさんが。それが何か、ちょっと『どのチャンネルつけても同じかな』と思うときがある。チャンネルの絞り方がなくなっちゃった。それは感じますよね。だからと言って、オファーがあれば出ますけど(笑)、よっぽど面白くないと見れない」と語った。

 次いで「『このお笑いの方が出ていると僕はもういいや』と思っちゃったり、そういうことがある。僕なんかがちょこっと出たほうが、数字上がると思いますよ(笑)」とさりげなくアピールした。

 ブラザー・コーンは2023年に男性乳がんと診断され、乳房切除術や抗がん剤治療を経て活動復帰。半生を描いた同自伝は、バブル期のディスコ・クラブ、札束が舞う六本木の夜、ネオン街で出会ったとんねるずやRIKACO、矢沢永吉など、ともに時代を歩んだ芸能人とのエピソードも盛りだくさん。

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