「死す!」「全滅!」昭和ウルトラマン、衝撃のネタバレタイトル 想像の斜め上を行く回も

テレビの前で多くの少年が夢中になった昭和のウルトラマンシリーズでは、各話に視聴者の目を引くタイトルがつけられていた。なかには中身を見る前にタイトルを見ただけで結末が予想できるような衝撃的なものさえあったのだ。そこで本記事では昭和ウルトラマンシリーズのエピソードのなかから、タイトルを見ただけで各ウルトラマンの敗北が分かる衝撃回について振り返る。

昭和ウルトラマンの“衝撃回”を紹介【写真:Getty Images】
昭和ウルトラマンの“衝撃回”を紹介【写真:Getty Images】

タイトルで結果は予想していたけど、それ以上の衝撃を受けたエピソード

 テレビの前で多くの少年が夢中になった昭和のウルトラマンシリーズでは、各話に視聴者の目を引くタイトルがつけられていた。なかには中身を見る前にタイトルを見ただけで結末が予想できるような衝撃的なものさえあったのだ。そこで本記事では昭和ウルトラマンシリーズのエピソードのなかから、タイトルを見ただけで各ウルトラマンの敗北が分かる衝撃回について振り返る。

 まずは1971年に制作された『帰ってきたウルトラマン』より、第37話「ウルトラマン夕陽に死す」に注目する。このエピソードに登場するナックル星人は宇宙電波研究所の所長に扮(ふん)し、再生した怪獣たちを使ってウルトラマンジャックの能力を分析していた。さらにナックル星人はジャックの正体であるMAT隊員の郷秀樹の心理をかく乱するための作戦を実行する。ナックル星人は郷と親しい仲にあった坂田自動車修理工場の坂田健と、その妹アキに刺客を送り、坂田を車で轢き殺し、アキを引きずって大怪我を負わせた。

 自分の能力を分析された上に、坂田を殺され冷静さを失ったジャックは、ナックル星人が用意した怪獣・ブラックキングと対戦するも大苦戦。さらにナックル星人自身も戦いに加わった結果、ジャックはタイトル通り夕陽を背景に倒されてしまう。視聴者のなかには「タイトルを見ても本編を見るまでウルトラマンの敗北を信じていなかった」といった声があがっていた。

 また『帰ってきたウルトラマン』の翌年である72年に制作された『ウルトラマンA(以下エース)』でも衝撃のタイトルがあった。それは第26話「全滅! ウルトラ5兄弟」である。このエピソードは宇宙最強を自負するヒッポリト星人が人類に対してエースを渡すように要求してくる場面から始まる。エースはヒッポリト星人と対戦するが、カプセルに閉じ込められブロンズ像にされてしまう。

 そんななか、ブロンズ像にされる間際にエースが送ったウルトラサインを見たウルトラ4兄弟(ゾフィー、ウルトラマン、セブン、ジャック)が地球にやってくる。ただ彼らの力もヒッポリト星人には通用せず、エース同様に4人もブロンズ像にされてしまうのだ。タイトル通り全滅したウルトラ5兄弟を見た視聴者からは「無敵のはずのウルトラ兄弟がブロンズ像にされてしまい恐ろしかった」「ブロンズ像に固められたシーンがトラウマになってしまった」との声があがり、想像以上の展開に恐怖を感じた人が多かったことが伺える。

 さらに73年制作の『ウルトラマンタロウ』にも衝撃のタイトルの回が存在する。それが第18話「ゾフィが死んだ! タロウも死んだ!」であった。このエピソードは前話「2大怪獣タロウに迫る!」の続きであり、怪獣ケムジラの糸に捕らえられたタロウは降り立った火山怪鳥バードンのくちばしによって倒されてしまうのだ。

 そこへゾフィーが現れ、タロウを凍らせてウルトラの国へ連れて帰るのだが、なんとゾフィーもバードンのくちばし攻撃で倒されてしまう。立て続けにウルトラ兄弟が敗北する展開にネット上では「バードンの圧倒的な強さに驚かされた」「一番強いはずのゾフィーがやられて子供ながらに絶望感を抱いた」などの声があがった。

 今回取り上げた衝撃回のタイトルは、いずれもネタバレと言われても仕方ないものだ。ただその詳細は当然ながら見てみないと分からない。タイトルだけで判断せず、実際に衝撃の内容を楽しんでもらいたい。

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