「間に合わんかった」『THE SECOND』王者のツートライブ・周平魂、亡き父への思い溢れる「ここから見守って」
結成16年以上の漫才師による賞レース『THE SECOND~漫才トーナメント~2025』で3代目チャンピオンに輝いたツートライブが大会終了後、優勝者記者会見に登壇。周平魂は亡き父への思いを吐露し、賞金の使い道について語った。

相方・たかのりは賞金で「1番いいiPhone買います」
結成16年以上の漫才師による賞レース『THE SECOND~漫才トーナメント~2025』で3代目チャンピオンに輝いたツートライブが大会終了後、優勝者記者会見に登壇。周平魂は亡き父への思いを吐露し、賞金の使い道について語った。
ボケの周平、ツッコミのたかのりからなるコンビ・ツートライブは、ともに41歳で2008年4月に結成(18年目)。『THE SECOND』には、2024年に初エントリーし、選考会で敗退となったが、2度目のチャレンジで“漫才師のセカンドチャンス”をつかみ取った。
会見場に駆けつけたツートライブは、大量のカメラのフラッシュに迎えられると、周平が「ずっとびっくりしている状況です。楽しく漫才を一本でも多くできたらええなという空気感でしか思っていなかった。最後にチャンピオンと言われて、まだピンときていない。チャンピオンなんや……、ありえへんすね」とコメント。優勝直後に涙を流したたかのりも、「泣いている時は、何も分かっていないです。夢うつつの状態です」と、この状況が信じられない様子だった
優勝の喜び、感謝を伝えたい人を聞くと、周平が「オレを生んでくれた女」とボケて、たかのりは「お母さんと言え!」とツッコミを入れて、鉄板のやりとりを披露。改めて周平は、「奥さん、子ども、家族に伝えたい。親父が去年死んだんです。間に合わんかった。親父がギリ見切れているくらいの感じで見てくれているんじゃないかな」と思いを述べた。
「優勝賞金1000万円はどんなことに使いたい?」という質問には、「オトンの墓を作ります」と即答し、父の死因がガンだったことを説明。「オカンと『お墓はどうしよう?』と話になり、このあいだ見に行って来たらけっこう高いんですね。『優勝したらオレがやるわ(買うわ)』と大口叩いて、嘘をついてきてしまったのでしゃあないですね」と父への恩返しを誓った。
闘病中の父との会話を振り返り、「オトンが倒れてトイレまで連れて行くことになった。親父のケツを拭きながら『こんな状態あるんや』と思っていたら、『オマエはもうチャンピオンだよ!』と言って、なんのチャンピオンやねん!」とジョークを交えて語ると、「ここから見守ってね。僕が手を合わせに来るところをちゃんと作りましたよ、という気持ちでお墓を作りたいです」と照れ臭そうに話した。
「オマエもお墓作る?」と相方に振ると、たかのりは「オレは死んでないもん!」とツッコミ。「1番いいiPhone買います。500何ギガの1番のいいやつ。何十万するやつ」とうれしそうに語っていた。
本コンテストは、「結成16年以上」「アマチュアや即席ユニットは出場不可」「全国ネットの漫才賞レースでの優勝経験があるコンビは出場不可」という条件の中、今年は史上最多となる140組がエントリー。「グランプリファイナル」には、ツートライブ、モンスターエンジン、マシンガンズ、はりけ~んず、囲碁将棋、吉田たち、金属バット、ザ・ぼんちの8組が進出し、第3代チャンピオンの座を争った。
