ツートライブ、『THE SECOND』優勝の要因 10年以上単独ライブを毎月開催「動じなくなった」

お笑いコンビ・ツートライブが17日、結成16年以上の漫才師による賞レース『THE SECOND~漫才トーナメント~2025』で優勝。優勝者記者会見で3代目チャンピオンとしての抱負を語った。

会見に登場したツートライブ【写真:ENCOUNT編集部】
会見に登場したツートライブ【写真:ENCOUNT編集部】

ファイナルラウンド史上最高得点となる295点をマーク

 お笑いコンビ・ツートライブが17日、結成16年以上の漫才師による賞レース『THE SECOND~漫才トーナメント~2025』で優勝。優勝者記者会見で3代目チャンピオンとしての抱負を語った。

「グランプリファイナル」のトップバッターで登場したツートライブは、1回戦でモンスターエンジン、準決勝ではりけ~んず、決勝で囲碁将棋との直接対決に勝利。ともに41歳、結成18年目にして、悲願のビッグタイトルを獲得した。

 周平魂は「僕の中では1本目がすごく緊張して視野が狭くなっていた。2本目(準決勝)で勝てた時に、金属バットさん、吉田たちさん、モンスターエンジンさん、大阪勢が袖に来てくれた時点で泣きそうになった」と回想。「もう今日はよかったと思って、あとは楽しく漫才をしようと出ていって、なんのこっちゃ分からずチャンピオンですわ」と誇らしげに語った。

 たかのりは「囲碁将棋さんが決勝でネタをやっている時に、『おもしろすぎる』『(囲碁将棋が)優勝するんじゃないですか』くらいの感じだった」と振り返り、最終決戦のネタについて「うける、うけない関係なく、普段やっている好きなネタやろうと言っていたので、『優勝するぞ!』とはまったく思っていなかった」と明かした。

 トップバッターを務めながら、ファイナルラウンド史上最高得点となる295点をマーク。周平が噛んでしまう場面もあったが、たかのりは「噛んでくれたことで落ち着けた。周平が緊張した時に、僕はヘラヘラしていようと思った」とコメント。ツッコミが評価されたことについては「めっちゃうれしかった」と喜びをかみしめ、「ツッコミが下手だと言われていた時に、毛利さん(初代チャンピオンのギャロップ・毛利大亮)が『下手くそが癖になる』と言ってくれて、変えないでいようと思いました」と感謝した。

 今回から設けられたドリーム賞で『ノンストップ!』『ぽかぽか』『ネプリーグ』『逃走中』など、フジテレビ系列22番組への出演権利を獲得。歓喜した修平は「ここからバンバン出ていかんとアカン。その準備ができていない状態です。自分がチャンピオンになる人生があるんやと驚きでずっと意味が分からない」と困惑し、たかのりも「これは不安やな。芸人人生で優勝なんてないと思っていた」と心境を語った。

 自身が考える勝因については、周平が「漫才の形は変わっていますが、毎月単独ライブをやり続けて、最初からおもしろいと思っている馬鹿なことに対して焦点を絞って18年間やり続けてきたので、評価してくれたんやなというのがうれしかった。そこなんかなという感じはします」と、自分たちが信じ続けた漫才のスタイルを曲げなかったことに言及。たかのりも「10年以上、毎月単独をやって来た。M-1(ラストイヤー)までは、月6本とかやっていて、卒業してからは月3本やっている。それをやって来たことによって、どういうお客さんの受け方になっても動じなくなったと思います」と自己分析した。

「チャンピオンになり、今後目指す芸人像は?」という質問に周平は、現在も活躍するミュージシャン・クロマニヨンズの甲本ヒロト、サッカー選手の三浦知良への憧れを明かし、「同じことをやり続けている人にオレは心が動く。自分が上手くいかなくても、ずっと2人でやり続ければええわという感覚はあった。漫才は変わらずやり続けます」と決意表明。たかのりは「チャンピオンになったらずっしりする感じになるけど、僕らの芸風はイジられてなんぼ。そこは消したくない。後輩がイジろうが、先輩がイジろうが、それを返していく面白さが変わらずできればいいと思っています」と述べた。

 本コンテストは、「結成16年以上」「アマチュアや即席ユニットは出場不可」「全国ネットの漫才賞レースでの優勝経験があるコンビは出場不可」という条件の中、今年は史上最多となる140組がエントリー。「グランプリファイナル」には、ツートライブ、モンスターエンジン、マシンガンズ、はりけ~んず、囲碁将棋、吉田たち、金属バット、ザ・ぼんちの8組が進出し、第3代チャンピオンの座を争った。

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