NSC東京30期生ライブで結成4か月のシネマ特区が優勝 サラリーマンの和深は「忙しくなったら辞めます」
デビュー1年目の吉本芸人たちによるイベント『大ライブ2025 TOKYO』が14日、都内の浅草公会堂で開催され、結成4か月のコンビ・シネマ特区が優勝。東京NSC30期生の頂点に立ち、イベント終了後に囲み取材に応じた。

『NSC大ライブ』時代は、令和ロマン、ゆりやんレトリィバァなどが優勝
デビュー1年目の吉本芸人たちによるイベント『大ライブ2025 TOKYO』が14日、都内の浅草公会堂で開催され、結成4か月のコンビ・シネマ特区が優勝。東京NSC30期生の頂点に立ち、イベント終了後に囲み取材に応じた。
本イベントは、日本最大級のお笑い養成所・NSC(吉本総合芸能学院)を今春卒業し、晴れて吉本芸人としてデビューを果たしたルーキーのお披露目ライブ。これまでは卒業直前に『NSC大ライブ』として開催されていたが、今年からは卒業後に『大ライブ』として開催された。『NSC大ライブ』時代は、令和ロマン、ゆりやんレトリィバァ、ナイチンゲールダンス、金魚番長などが優勝を飾っている。
シネマ特区は嶋田奨太と和深からなるコンビ。嶋田はNSC大阪、ワタナベコメディスクール、NSC東京とお笑い養成所を3度経験しており、フリーで舞台の経験を積んだのちにNSCで出会った和深とコンビを結成した。
嶋田は「11月中旬くらいに組んだのですが、最初の方は別のコンビを組んでいて調子が悪かったので実感がない。びっくりしています」とコメント。例年までは「主席」の称号が与えられたが、今年から称号は「チャンピオン」となり、和深は「人生で何かのチャンピオンになったことがないのでうれしいです」と喜びを噛みしめた。
決勝ではコントを披露したが、漫才のネタも持つ二刀流。理想とする芸人像を聞くと、嶋田は「僕は漫才だとツッコミをするので、見取り図の盛山さんのような高い声を生かしたツッコミができればいいなと思っています」と話し、ネタ作りを担当している和深は「1番好きなのはシソンヌさん。将来的に舞台、単独ライブでご飯を食べられたらいいなと思っています。テレビというよりはネタを一生やっていきたい」と決意表明した。
また、和深は芸人活動と並行して、営業担当のサラリーマンとして働いており、「M-1グランプリやキングオブコント、賞レースに心打たれて(芸人の)門を叩きました。会社には『辞めてNSCに入ります』と言ったのですが、『売れるまではやっていいよ』と言ってくださったので辞めていません。忙しくなったら辞めます」と言及。今後の目標を聞くと、「今年『ダブルインパクト』も始まったので、出られる賞レースは全部出て勝ち上がりたいです」と早くも次なるタイトル獲得へ闘志を燃やした。
東京決勝戦では、シネマ特区、ドンココ、キューブリック、ぼくたち、ハンマラッソ、居候、照山おうちごはん、揺るぎねぇな、スティックセニョール、おふくろパラダイス、モックアップ、ミスポリエチレンの12組が激突し、審査員は竹若元博(バッファロー吾郎)、佐久間一行、徳井健太(平成ノブシコブシ)、放送作家の遠藤敬氏、野々村友紀子氏、漫才作家の藤田曜氏が務めた。NSCで講師を務める石田明(NON STYLE)と佐藤哲夫(パンクブーブー)が見届け人として参加し、MCは吉村崇(平成ノブシコブシ)、田所仁(ライス)が担当した。
20日には、COOLJAPAN PARK OSAKA WWホールで『大ライブ2025 OSAKA』の開催が予定されている。
