吉永小百合、のんの魅力に感嘆「自分の娘にこんな子がいたらいいな、というくらいすてき」

俳優ののんが13日、都内で行われた映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』(10月31日公開)の完成報告会見に出席した。会見内では、のんが吉永小百合演じる女性登山家・田部井淳子の青年期を演じることが正式発表された。

完成報告会見に出席したのん【写真:ENCOUNT編集部】
完成報告会見に出席したのん【写真:ENCOUNT編集部】

『てっぺんの向こうにあなたがいる』の完成報告会見に出席

 俳優ののんが13日、都内で行われた映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』(10月31日公開)の完成報告会見に出席した。会見内では、のんが吉永小百合演じる女性登山家・田部井淳子の青年期を演じることが正式発表された。

 同作は、1975年にエベレスト日本女子登山隊の副隊長兼登攀隊長として、 世界最高峰のエベレストの女性世界初登頂に成功し、生涯で76か国の最高峰・最高地点の登頂を成功した女性登山家・田部井淳子(吉永)の実話がベース。エベレスト女性初登頂から、晩年の闘病、余命宣告を受けながらも亡くなる直前まで山に登り続けた生涯を描く。

 のんは「こんなすてきな役をいただけるなんて、本当に心から嬉しくて、興奮しています」と心境を吐露。今回の撮影にあたって「田部井淳子さんのことを研究することもそうですし、吉永さんの出演作品をたくさん見させていただいたりして研究をしました。私は、吉永さんの瞳の力にすごく魅了されているので、何かどうにか、1%くらい、その瞳のパワーを表現できないかな、と研究していました。あとは、吉永さんが撮影されているシーンの現場に見学に行かせていただいて、『どんな田部井淳子さんなんだろう?』というのを見させていただきました」と明かした。

 そんな瞳のパワーを出すために意識したことを質問されて、「目が疲れていると、瞳のパワーが半減すると思いますので、目を守るために行動すること、ですかね。スマホアプリのゲームをやめたりだとか、パソコンを触る時にはブルーライトカットメガネをするとか、画面を見ることを控えてました」と白い歯をこぼした。

 また、過酷な雪山での撮影を振り返って「『これが雪山か』と雪山の洗礼を受けました。うまいこと吹雪がやって来て、私は撮影する前までバスに待機していたんですけど、バスの中に霜がおりていたんですよ。目で見えて『あれっ? 雪が入ってきてるのかな?』と思ったくらい霜がおりていた。で、呼びに来てくださった助監督さんのひげが凍っていたりとか、登山指導の方に『凍傷になるので、手足の指を動かし続けていてください』というアドバイスをいただいて、雪山に臨みました」と語った。

 吉永は、のんについて「(編集で)つなげた作品を見て、本当にのんさんがかわいくて、そして『自分の娘にこんな子がいたらいいな』というくらいすてきでした」とニッコリ。「のんさとは、坂本龍一さんの、東北ユースオーケストラのコンサートで、それぞれ朗読をやらせてもらったというご縁があるので、そういうつながりでも、心が通い合っていましたし、今回もやっていただいて、本当によかったなと思っています」と話した。

 会見には、天海祐希、佐藤浩市、のんと同じく本会見で出演することが発表された木村文乃、若葉竜也、工藤阿須加、茅島みずき、そして阪本順治監督も出席した。

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