オープンカーがトラブル→横をヒグマ通過 オーナーを襲った戦慄の瞬間「布1枚では襲われたらひとたまりもない」
クルマ好きなら誰もが一度は憧れるオープンカー、風を感じながら爽快なドライブが楽しめる反面、車外と隔てるものがなく、時には危険な目に遭うこともある。33歳の男性オーナーは、愛車で北海道を1周中、知床で戦慄の瞬間に立ち会ったという。

1935年製のオースチン7など複数台を所有する英国車マニア
クルマ好きなら誰もが一度は憧れるオープンカー、風を感じながら爽快なドライブが楽しめる反面、車外と隔てるものがなく、時には危険な目に遭うこともある。33歳の男性オーナーは、愛車で北海道を1周中、知床で戦慄の瞬間に立ち会ったという。
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深緑の車体に「ゆっくり走ろう北海道」のステッカーが人目を引く1964年式MGB Mk1は、もともと埼玉・加須市のクラシックカー博物館「ワクイミュージアム」が所有していた1台。オーナーの江川宇倫さんは1935年製のオースチン7など複数台を所有する英国車マニアで、9年前、大学院を卒業し就職したタイミングで最初の1台としてこの車を選んだという。
「当時はフィアットが欲しかったんですが、試乗させてもらったらこっちの方がいいなと。購入価格は250万円くらいでした」
その後、仕事の都合で転勤が決まり、約2年半の間北海道に在住。2年前には転職を機に北海道1周旅行を計画、MGB仲間と一緒に道内各所を巡った。広大な大地をオープンカーで駆け抜けるという最高の経験も、世界遺産の知床で思わぬアクシデントに見舞われたという。
「仲間のMGBがエンジントラブルで動かなくなってしまって、立往生していたら、車のすぐ横をヒグマが通り過ぎて行ったんです。ほろは張っていましたが、布1枚では襲われたらひとたまりもない。息を殺して、ヒグマが通過するのを待ちました。あれは生きた心地がしなかったですね」
九死に一生の経験の他にも、「夏の暑さばかりはどうしようもない。何度熱中症になりかけたことか」と江川さん。それでもオープンカーの魅力には代えがたいと、さっそうと乗り込んだシートで笑顔を浮かべた。
