格闘技イベント「RIZIN男祭り」（2025年5月4日・東京ドーム／ABEMA PPVで全試合生中継）第3試合、RIZINキックボクシングルール:3分3R（63.0kg）

　第3試合は、現役フジテレビ社員のウザ強ヨシヤ（28＝Fight Club428）が朝久泰央（27＝朝久道場）に2R・TKO負けを喫した。

　元K-1世界王者の壁はあまりにも高かった。ヨシヤは1Rからリングを駆け回り、観客をあおった。バックハンドブローを何度も繰り出し、朝久がいらつきをあらわにする場面もあった。鋭い打撃をかわす瞬間もあったが、1R残り30秒で左フックを被弾してダウン。終了間際にもコーナーに追い詰められ、パンチのラッシュで2度目のダウンを奪われた。なんとか耐え抜き臨んだ2R目には、ハイキックを被弾してリング上でもん絶。最後はレフェリーストップでTKO負けした。

　現役社員としてフジテレビ・スポーツ局スポーツ部に所属するヨシヤ。日本大在学時代には、キックボクシング団体「J-NETWORK」で17年に新人王に輝くなど、キックボクサーとしての一面も持つ。

　過去には2018年大みそかのRIZINにも出場し、敗戦はしたが現「RISE」王者の白鳥大珠からダウンも奪った。21年12月以降はプロ格闘技の試合に出場していなかったが、「挑戦する事で見せられる事がある」と今回、RIZIN出場を決意。榊原信行CEOに直訴し、ファイトマネー返上で東京ドームでの試合をつかみ取った。

　また、フジテレビには許可を取っておらず、戒告処分を受けていることを明かしていた。「クビを覚悟している」と出場を強行したが、第5代K-1 WORLD GPライト級王者の朝久に屈した。