ベテラン漫才コンビ・トミーズが3日、レギュラーを務めるMBS『せやねん!』(土曜午前9時25分）に出演。番組ではオンラインカジノ騒動で活動休止していた令和ロマンの高比良くるまが、4月28日にコンビの公式YouTubeで活動再開と同時に所属の吉本興業とのマネジメント契約終了を発表したことについて取り上げた。契約終了について、高比良は吉本側から打診があり、その後双方合意したと説明した。

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　M-1グランプリを史上初めて連覇した超・実力派コンビの頭脳の退所。令和ロマンと舞台での共演も多いアキナ・秋山賢太は「ただただストイックな印象で。律儀で礼儀正しくて」といい、山名文和は「ここまでトピックを作り続けるってすごいですよね。気持ちがいいですよね」とコメントした。

　トミーズ雅は「お金のことだけ考えると、いつも言うてるけど、（年収）1000万円ぐらいを20年間保証されたような賞なのよ、M-1って。吉本は劇場がある、営業がある。いろんなことを考えても、『年収1200万ぐらいを絶対20年もらえる権利がある』ということは、2億4000万（円）ですよ。2億4000万を捨てたいうことになるから。（優勝2回の）賞金の2000万とか（どころの話）じゃないからな」と見解を披露。

　高比良であれば、今後の方が稼ぐのではという見方に、雅は「いまYouTubeとかそういうのができて、そっちでも稼げる時代になったからいいけど、これが20年前やったらホンマに0（円）になるから。今はいい時代やね、やめても」と明かし、相方・トミーズ健は「チャンスはいっぱいあるけど」と続いた。

　M-1王者の先輩でもあるチュートリアル・徳井義実は「ホントに2人とも好青年。頭が良くて礼儀正しいし、令和ロマン嫌いな人とかっていない。いいヤツらやし、才能もあるけど。まあ契約ですから。お互いの折り合いがつかなければ、やめるっていうのはシンプルにあってもええことというか、できれば残ってもらってやってた方が良かったんやろうけど。それはそれぞれの判断ですからしょうがないっちゃしょうがないですよね」と考えを示した。

　雅は「毎回1000人のお客さまの前で漫才ができるという状態が吉本のタレントはみんな当たり前やと思ってるけど、ガラガラの時から入った僕らからしたら恐ろしい場所なのよ。あっこ（NGK）は」と言うと、「そこで漫才でけへんっていうことやから、それが一番のつらいとこかな」と思いやった。健も「漫才師の環境的にはすごい素晴らしいとこやから」と続いた。

　退所の要因とみられる独断の謝罪動画アップについて、徳井は「会社も各スポンサーさんとかテレビ局とか関係各所に『こういうふうになります』ってまず言ってから発表してほしかったっていう会社の気持ちも分かるし、早く謝罪の動画をあげたいっていうくるまの気持ちも分かるし」と発言。

　中国で海南島で尻だししたことが騒動になった経験がある健は「いまYouTubeとかで簡単に動画おろせるけど、謝罪動画いうのは記者会見と一緒やからな。勝手に記者会見をやったということ。オレもおケツ出したとき、ちゃんと会社と相談して記者会見やって、『こうして、こうしなさい』って指示受けた。おケツ出した記者会見、オレが勝手にしたら、これはごっつい由々しきことやで」と厳しい見方を示した。高比良の相方・松井ケムリは吉本に残留。コンビで所属が異なるパターンとしてキングコング、ロンドンブーツ1号2号などの前例があるとされた。