【RIZIN男祭り】タイトル挑戦のシェイドゥラエフが負けられない理由 母国政府はMMAに否定的「王者になれば意見を変えるかもしれない」
格闘技イベント「RIZIN男祭り」(5月4日・東京ドーム)の試合前記者会見が2日、都内で行われた。メインイベントのフェザー級タイトルマッチで現王者のクレベル・コイケ(35=ボンサイ柔術)に挑戦する、ラジャブアリ・シェイドゥラエフ(24=キルギス)は母国初のRIZIN王者に意欲を示した。

メインイベントでクレベル・コイケに挑戦
格闘技イベント「RIZIN男祭り」(5月4日・東京ドーム)の試合前記者会見が2日、都内で行われた。メインイベントのフェザー級タイトルマッチで現王者のクレベル・コイケ(35=ボンサイ柔術)に挑戦する、ラジャブアリ・シェイドゥラエフ(24=キルギス)は母国初のRIZIN王者に意欲を示した。
「タイトルマッチまでわずか2日間なんだね。私はいつもよりも力をいれて徹底的に準備を進めてきた。東京ドームというのは日本で1番大きな会場だよね。そういうところで試合するには私にとって光栄に思うよ」。この日の会見のために新調したという青いスーツを着て登壇したシェイドゥラエフは、興奮気味に語った。
プロMMA戦績・13戦無敗のシェイドゥラエフは、2024年6月に「RIZIN」に初参戦。武田光司を1Rで極めデビュー戦を飾ると、その後もフアン・アーチュレッタ、久保優太を圧倒し、瞬く間にフェザー級のタイトル戦線を駆け上がっていった。キャリアの全てを2R以内でフィニッシュするなど弱点は見当たらない。「最近日本でも私のファンが急速に増えているんだ。応援をすごく実感している。プライベートでも変化があった。キルギスでも有名になったよ」と公私ともに充実した日々を過ごしているようだ。
出身であるキルギス共和国は、中央アジアに位置する人口680万人の小国。近年は「ONE Championship」や「UFC」など世界のMMAシーンでキルギス人が台頭しているが、道徳的な観点から政府がMMAの発展に否定的だという一部海外メディアの報道もある。「キルギスでは政治的に力のある人がMMAに対して否定的なアイデアを持っている。もしチャンピオンになったら、そういう意見を持ってる人たちは意見を変えるかもしれない。私としては自分なりに活躍していきたい」と神妙な表情で見解を示した。
「今回出国する前に私の親戚、両親がみんな祝福して、いいメッセージをかけてくれて空港まで来てくれた。今までにRIZINで活躍したキルギス人はいない。今回初めてキルギス人のチャンピオンになったらすごく誇りに思う」と最後は笑顔で語り、ベルト奪取を誓っていた。
