WEST.が「アホかっこいい」で1万5千人のファン魅了 重岡大毅は初の振り付けにも挑戦
WEST.が2日、横浜アリーナで『WEST. LIVE TOUR 2025 A.H.O. -Audio Hang Out-』神奈川公演を開催した。本公演は、11枚目のフルアルバム『A.H.O. -Audio Hang Out-』を引っ提げたアリーナツアー。昨年デビュー10周年を迎え、11年目に突入したWEST.が全国9都市をめぐり、計28公演行う。1万5000人のファンを魅了した2日の夜公演の様子をレポートする。

WEST.の風物詩のコントコーナーも
WEST.が2日、横浜アリーナで『WEST. LIVE TOUR 2025 A.H.O. -Audio Hang Out-』神奈川公演を開催した。本公演は、11枚目のフルアルバム『A.H.O. -Audio Hang Out-』を引っ提げたアリーナツアー。昨年デビュー10周年を迎え、11年目に突入したWEST.が全国9都市をめぐり、計28公演行う。1万5000人のファンを魅了した2日の夜公演の様子をレポートする。(取材・文=水谷賀奈子)
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「アホかっこいい!」がテーマの本ツアー。オープニング映像からおしゃれ、アホ、かっこいい、面白いの要素が絶妙に混ざっており、ファンのワクワクを掻き立てた。生バンドによるアルバム表題曲『A.H.O.』のイントロが始まると、スパークラーとファイヤーボールとともに主役の7人がメインステージに登場。会場の温度は一気に上昇した。
センターステージに移動すると「ほんまにいける、横浜?」「雨の中、来てくれてありがとう」などとファンに投げかけ、『ええじゃないか』に突入。曲中も「ええじゃないか」「もう一回!」などとファンがレスポンスし、盛り上がりはさらに加速する。
本ツアーでは、メンバーが制作に携わった楽曲も披露。神山智洋が携わった『WESTraight』は、神山の超高速ラップから始まり、メンバーが散らばって客席の間など会場のいたる所から登場した。メンバーを目の前にしたファンからはより大きな“悲鳴”が出ていた。
WEST.の力強さや熱い気持ちが伝わると人気の楽曲『証拠』を歌う前には、重岡大毅が「一緒に歌いたいからよろしく」とファンに真っ直ぐに思いを伝えた。ファンもペンライトを高く上げて反応し、ラスサビを大声で歌い、会場はひとつになった。
そんな中で始まったのがWEST.の風物詩のコントコーナーだ。『中間ん家物語』と題したコントでは、中間が母・敦子、濵田崇裕が長男・崇裕、重岡が次男・大毅、小瀧望が三男・望、神山が長女・智子、藤井流星が道頓堀1丁目署 刑事、桐山照史がおじいちゃんを“演じる”。コントは、望が商店街の福引で宇宙旅行を当てたところからスタート。“ツッコミ星人”になりきり、ツッコミ対決で爆笑をかっさらった。
再びパフォーマンスへと戻り『ウェッサイソウル!』を披露。7人が主演の映画『裏社員。-スパイやらせてもろてます-』の主題歌で、関西出身の大先輩であるトータス松本が作詞・作曲した。シルバーのギラギラ衣装にサングラス姿で、会場はまるでダンスホールのようだった。
藤井が制作に携わった『TICKTOK』では、制御ライトとなっているツアーグッズ「A.H.O.なペンライト(あべごべに.ひかって.おもろそう.なペンライト)」がメロディーと連動して光り、会場全体で楽曲の演出を作り出した。
重岡が作詞・作曲を手がけた『それいけベストフレンド!』では、人生初のコレオグラファーデビューし、らしさあふれる元気いっぱいの振り付けとともに「頑張ってんだろ、ヘイどうだい?」「幸あれ」などの歌詞をストレートにぶつけた。

最新曲『BIG LOVE SONG』も披露
MCタイムに入ると、新音楽番組WOWOW系『WESSION』(6月29日午後9時放送開始)と音楽フェス『WESSION FESTIVAL 2025』(10月12日、13日)の開催を報告。ファンは大きな歓声と拍手を送った。小瀧は「いつかやりたいと思ってたのが、こんなに早くかなうなんて」と喜びの言葉を口にした。
後半は濱田が携わった『Rainy Rhapsody』のアコースティック・バージョンからスタート。重岡がピアノ、中間がグロッケンシュピール(鉄琴)、桐山がパーカッション(カホーン)、濵田と神山がアコースティックギター、藤井がタンバリン、小瀧がシェイカーを演奏し、しっとりと歌い上げた。
桐山が携わった『ティダ』は、重岡がブルースハープ、中間と藤井がサックスを演奏し、小瀧がオーシャンドラムとヴィブラスラップとまた違った楽器を演奏。桐山による三線と「イヤサーサー」といった歌詞、さらに波の音が加わり、会場はまるで沖縄だ。
『アップルパイ』は中間が携わった楽曲だ。椅子やりんごを使った振り付けで、怪しくも魅惑的な雰囲気でファンを魅了。続く、小瀧が携わった『Sweety』は、1つの部屋のようなセットの中で、ソファに腰掛けたり、カメラに手を伸ばしたり、スモークに包まれながら大人な表情で歌い上げた。
バンド曲『Checkmate』はファイヤーボールなどの演出も加わったダンスナンバーで会場の空気を一瞬で変えてみせた。
そして、WEST.ライブの大きな見どころのひとつ“ロックコーナー”に入ると『おい仕事ッ!』で神山がギターをかき鳴らし、ファンの視線を独占。『この旋律よ 誰かの歌になれ』では、青空の映像を背に、時には拳を高く突き上げ、ストレートな歌詞に思いを込めて歌い、本編は終了した。
しばらくすると、「WESTコール」に応えるかのように再び7人がトロッコに乗ってスタンドに登場。『ズンドコパラダイス』『POWER』『We are WEST!!!!!!!』などを歌いながら、手を振ったり、ハイタッチしたりとより近い距離でファンとコミュニケーションをはかった。最後に披露した最新曲『BIG LOVE SONG』では、指ハートを作ったり、7人で1つの大きなハートを作るなど、歌詞にそった振り付けでファンに“BIG LOVE”を届け、公演を締めくくった。
