格闘技イベント「RIZIN男祭り」（5月4日・東京ドーム）の試合前記者会見が2日、都内で行われた。フジテレビ現役社員として参戦するキックボクサーのウザ強ヨシヤ（28＝Fight Club428）は、「クビになっても僕はこの試合出ます」と改めて覚悟を口にした。

　現役のフジテレビ社員として榊原信行CEOに直談判し、ファイトマネー返上で東京ドーム参戦をつかみ取ったヨシヤ。この日は有給休暇を取得して会見に臨んだ。会社に許可を取らずの強行出場で、現在は戒告処分を下されていることを明かし、「僕の身勝手な行動でもあるので、この処分に対して反発もないですし、すごく至極真っ当な判断と思ってます」と処分に理解を示した。

　普段はフジテレビスポーツ局スポーツ部に所属し、ヤクルトスワローズの担当記者として勤務している。「ヤクルトの試合のニュースだったりとか、帯同して選手と一緒にVTRに出演したり番組に出演してもらったりという仕事をしています」と具体的な仕事内容を明かした。「やっぱりすごく良い経験させてもらいました。特にスポーツの現場に行ってからは、間近で一流の野球選手と一緒にさせてもらって彼らのすごさも見てきたし、裏方をやることで見えてきたものもすごくあった」とプロ野球の現場から刺激を受けていることを熱く口にした。

　キックボクシング団体「J-NETWORK」で17年に新人王に輝いた実績も持つ。過去には18年大みそかのRIZINにも出場し、敗戦はしたものの現「RISE」王者の白鳥大珠からダウンも奪った。

　この日、髪の毛を金髪に染め上げ会見に登壇した。対戦相手は第5代K-1 WORLD GPライト級王者の朝久泰央（27＝朝久道場）。ヨシヤの勝利を予想する声は少ないが、「それでもやっぱり僕はちょっと諦められない。どんな処分も受け入れるつもりですし、クビになっても僕はこの試合出ます」と決意を口にし、「無謀な挑戦をするところにエンターテインメントはある。この試合で本当に僕が勝ったらめちゃくちゃに勇気を与えられるかなって思っている。喉から手が出るほど勝利がほしい」と強い覚悟を示した。