「腹筋太鼓」でインパクト IMP.初舞台の初日で滝沢秀明社長に感謝「ビシバシとご指導をいただきまして」
男性7人組グループのIMP.が1日、愛知・名古屋市の御園座で、グループ初の主演舞台『IMPACT』の初日を迎えた。同作は、所属するTOBEの滝沢秀明社長が構成・演出を担当。10トンの水を用いた演出、「腹筋太鼓」など滝沢氏ならでは舞台となった。御園座は、滝沢氏が2018年に出演者として最後の舞台公演を行った場所。そのイズムを受け継いだ7人による『IMPACT』は、25日まで同所で、その後は石川、広島で上演される。

滝沢氏のラスト舞台の地・御園座で『IMPACT』
男性7人組グループのIMP.が1日、愛知・名古屋市の御園座で、グループ初の主演舞台『IMPACT』の初日を迎えた。同作は、所属するTOBEの滝沢秀明社長が構成・演出を担当。10トンの水を用いた演出、「腹筋太鼓」など滝沢氏ならでは舞台となった。御園座は、滝沢氏が2018年に出演者として最後の舞台公演を行った場所。そのイズムを受け継いだ7人による『IMPACT』は、25日まで同所で、その後は石川、広島で上演される。
同作は、ショーと芝居の2部で構成。オープニングは黒の世界から始まり、光のリボンのきらめきの中、白の世界へ転換。緑のレーザーが割れてIMP.が登場した。
天井からは、赤い大量の花びらが花吹雪となって振り落とされた。滝沢氏がタレント引退後、演出家として担当していた『滝沢歌舞伎ZERO』を受け継いだかのようなオープニングシーンだ。
その後、影絵や砂を効果的に使った演出、仮面を使った演目などや歌やダンスが繰り広げられた。そして、静寂の中、体に「ズシン」と太鼓の音が響き渡り、「腹筋太鼓」が始まった。滝沢氏が手掛けた『滝沢歌舞伎』で最大の見せ場にしていた上半身裸姿で披露するパフォーマンス。この『IMPACT』では、IMP.と後輩グループ・CLASS SEVENが腹筋で体を支えながら、和太鼓をたたき続けた。
一幕の中盤からは、滝沢社長もかつて演じた平将門の物語『MASAKADOの乱』が開演。平将門を演じるのはIMP.の佐藤新で、二幕目に繰り広げられる将門の首を狙う者たち、追捕使たちによる大立ち回りでは、水10トンを使った演出が施され、客席の前方にも水が届いていた。

囲み取材ではそれぞれが思いを明かした
滝沢氏に見いだされ、TOBEでデビューした7人。無事に初舞台の初日を迎え、囲み取材ではそれぞれが思いを語った。
――初日を迎えた気持ち、意気込みは。
佐藤新「今回、名古屋の御園座で無事に開幕できたことをとてもうれしく思っています。僕たちがこの舞台に立てるのは、舞台を通してたくさんのことを丁寧に指導してくださった先輩方、滝沢社長、何よりも応援してくださる皆様のおかげです。その感謝を胸に全43公演、最後まで駆け抜けたいと思っています。いえ、駆け抜けます!」
基俊介「主演舞台のお話をいただいた時から、メンバーで話し合いながら、滝沢社長からも多くのアドバイスをいただきながら、ここまで来ることができました。最後まで全キャストがケガなく、やり遂げたいと思います」
――御園座は2018年に滝沢社長が出演者としての最後の舞台でした。そこで、主演として舞台に立つ気持ちは。
影山拓也「僕自身も御園座で初めて立たせていただいたのが2018年の舞台でした。今回、IMP.が御園座で座長として主演舞台をやらせていただけるのは、本当に光栄です。とにかく“インパクト”という言葉通り、見てくださる皆さんに衝撃を与えられるような舞台にしたいと思っています」
――その時は滝沢社長の背中を見てたわけですよね。
影山「そうです。滝沢社長に教えていただいたことや学んだことを後輩であるCLASS SEVENにも僕らなりに伝えながら、ともに成長できたらと思っています」
椿泰我「僕も滝沢社長最後の舞台に出させていただいたのですが、その時は大学生でした。今、こうして主演をさせていただき、街にIMPACTののぼりがあったり、IMP.でいっぱいになっているのを見ると、本当に感慨深いです」
松井奏「本当にインパクトのある演目ばかりです。僕たちは今までは先輩についていた側なので、自分たちが一番前で立てていることにグッとくるというか、ドキドキもするし、ワクワクもするし。一番前で7人横一列で立っている時に『主演なんだな』と実感しました。
――みなさん、黒髪ですね。
横原悠毅「誰が言ったわけではないんですけどね。自然とこのスタイルで」
基「社長の圧なのかな(笑)」
――今回、「腹筋太鼓」もありますね。
鈴木大河「今回は僕らメインでやらせていただいていますが、また新しい気持ちでやっています。頑張らないといけないですね」
――滝沢社長からかけられた言葉は。
横原「座長というのは本当に責任があるので、稽古の段階から感じてますし、『僕らが引っ張っていかなきゃいけない』という責任を感じましたが、社長からは『まあ、俺は一人でやっていたけど、お前らは7人だからな』と言われました(笑)」
――『MASAKADOの乱』の立ち回りについては。
佐藤「本当に大変でした。僕は滝沢社長が演じていた平将門を今回演じるのですが、所作や立ち振る舞いはもちろん、刀の使い方、役作りの仕方、細かいところまで社長にご指導いただきました。滝沢社長の平将門に対する思いが、すごく伝わってきてその思いに応えたい気持ちです。本当にビシバシとご指導をいただきまして。僕のクセや細かい動きまで分析してくださって勉強になることばかりでした」
――全国の映画館でライブビューイング(生中継)をすることに関しては。
基「全国約200館の映画館で上映されるとのことでビックリしています。北海道から沖縄まで実施いたします。劇場に足を運んでいただくのが一番ですけど、チケットが完売ということですし、ライブビューイングで初めて僕らの舞台に触れる方にも、そのインパクトや魅力を届けたいです」
――エンディングの曲(結 Yui)の作詞を先輩の北山宏光さんが手掛けられてます。
横原「本当にありがたく思っております。メンバー全員の個性やキャラクターがすごく歌詞にハマってるんですよね。北山くんが忙しい中で、僕たち一人ひとりを思い浮かべながら詞を書いてくれたんだなと思うと、本当に感謝しています。プライベートでもご飯に連れて行ってくれたりするんですが、その時の言葉なんかも、歌詞に込められていて…。北山くん、本当にありがとうございます。
――最後にメッセージを。
佐藤「僕たちIMP.は、この舞台『IMPACT』で命を燃やして、魂を込めて、最高のエンターテインメントをお届けします。ぜひ、よろしくお願いいたします。頑張ります!」
