オリラジ中田の弟でダンサーの39歳・FISHBOY、自民公認で参院選出馬へ「“路上”から社会をつなぎなおす」【表明全文】
お笑いコンビ・オリエンタルラジオ、中田敦彦の実弟で、ダンサーのFISHBOY(39)が28日、インスタグラムを更新し、今夏に行われる参議院選挙比例代表(全国区)に、自民党公認で立候補することが「正式決定した」と伝えた。候補者名は「中田フィッシュ」とし、5月1日に記者会見を行うとしている。

候補名は中田フィッシュ 比例代表(全国区)で
お笑いコンビ・オリエンタルラジオ、中田敦彦の実弟で、ダンサーのFISHBOY(39)が28日、インスタグラムを更新し、今夏に行われる参議院選挙比例代表(全国区)に、自民党公認で立候補することが「正式決定した」と伝えた。候補者名は「中田フィッシュ」とし、5月1日に記者会見を行うとしている。
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FISHBOYは1985年12月19日、大阪府・高槻市で生まれ。高校からの内部進学で青山学院大経営学部に入学し、在学時代に学生のダンス全国大会などで優勝。その後の国際大会で優勝を飾り、2014年には、兄と相方の藤森慎吾らによる6人編成のダンス&ボーカルグループ・RADIO FISHを結成。16年にはヒット曲『PERFECT HUMAN』で、日本有線大賞・有線話題賞受賞、第58回日本レコード大賞・企画賞受賞、NHK『紅白歌合戦』初出場を果たした。(以下、出馬表明全文)
この夏の参議院選挙比例代表(全国区)に自民党公認で立候補することが正式決定しました、中田フィッシュと申します。
先日、擁立調整中という記事が出てから、さまざまなご意見をいただきました。兄との関係や、自民党からの出馬についてなど心配や疑問視する声もたくさんありました。長年プロダンサーとして活動してきた私が、突如として国政に挑戦するというのですから、無理もありません。5月1日に記者会見をおこない、そこから順に詳しい政策方針などをお話ししていく予定ですが、その前に、私の今の想いや考えを飾らずにしっかりとお伝えすべきだと思い、筆をとりました。
政治に挑戦する理由
私はこれまで、プロのストリートダンサーとして、そしてRADIO FISHという音楽グループのメンバーやプロダンスリーグのチーム監督として、世界中のさまざまな境遇や価値観をもつ人たちと関わってきました。ダンスをはじめとするストリートカルチャーは、単なる個人の表現やパフォーマンスにとどまらず、身体的・非言語的なコミュニケーションを通じて一体感を生み出し、コミュニティを形成していく力をもっています。それは、一人ひとりを尊重した「居場所」と「活躍の機会」を育む土壌です。
実際に家庭や学校、職場に居づらさを感じていた人々や人間関係に悩む人たちが、希望や誇りをもてる場所を「ストリート」に見出し「つながり」を取り戻していく姿を、私は何度も目の当たりにしてきました。次第に私は、これを社会全体に広げていくことに人生を費やしたいと考えるようになり、数年前から政治への挑戦を真剣に考えるようになりました。ご縁のあった若手議員の方などにご相談させていただいていたところ、今回のチャンスをいただき立候補を決断いたしました。
兄・中田敦彦との関係
報道でこれが強調されてしまうのは不本意ですが避けられません。私が、オリエンタルラジオ中田敦彦の弟だということは事実です。RADIO FISHというグループでは一緒に活動もしています。兄は、私にとってかけがえのない家族であり、偉大な存在です。歳の近い仲の良い兄弟なので、さまざまな面で影響も受けていると思います。しかし、兄の活動や思想と、私の政治への挑戦はまったく関係ありません。どちらが良し悪しということではありませんが、俯瞰して論じることに秀でた兄と、物事の中の感覚をより重視する私とでは、同じものを見ても違う意見や考えになることばかりです。だからこそ、そんな兄とは侃々諤々で政治談義していきたいと私は思っています。
なぜ自民党からの出馬なのか
これについても、真正面からしっかりお伝えしていきたいと思います。私が生きてきたストリートダンスやパフォーミングアーツの世界には、豊かな創造性や活力がある一方で、社会には貧困、差別、孤独といった課題があります。こうした社会の現実を変えられるのは、現実的な政策実行のための利害調整や複雑な社会の中から落とし所を見出していける政権与党です。たしかに、今の自民党には国民から厳しい目が向けられています。だからこそ、その一員として現場の胆力を取り戻し、理想を現実化できる政治家を目指します。
また、ダンスの活動を通じて、その場から生まれる「つながり」や「共同体」が個人を活かし助ける場面を目の当たりにしてきましたが、個人主義がもてはやされて行きすぎた今の日本社会は、人々のよりどころが不安定だと危惧しています。自民党は家族や地域といった「つながり」とその支え合いを大切にしてきた政党です。私はその価値を再評価し、社会的一体感の土台をつくりなおしたいと考えています。
さらには、盆踊りなど日本の伝統的祭事や場の持つ魅力や人々をつなげる力にも可能性を感じ、その協会顧問なども務めてきました。伝統文化を重んじる教育改革、地域のつながりを守り抜く地方創生、そして、日本のストリート・まちを守り抜く安全保障強化などに、自民党の一員として取り組んでいきます。
“路上”から社会をつなぎなおす
私は1985年に大阪府で生まれ、その後、父の仕事の都合で山口県と東京都で育ちました。中学時代から中野や新宿でストリートダンスを始め、青山学院大学に進学。学生時代にはダンスの全国大会で数回優勝、その後世界大会でも優勝を果たし、「FISHBOY」という名義でプロダンサー活動をしてきました。血の滲むような練習の日々でしたが、兄も所属する「RADIO FISH」というグループでは「PERFECT HUMAN」という曲がブレイクしてNHK紅白歌合戦に出場するなど、さまざまな舞台に恵まれました。その後はプロダンスチーム「CyberAgent Legit」の監督として2年連続のリーグ優勝に導くなど、私のキャリアは表現者から教育・指導者へと変わり、そして、「中田フィッシュ」として政治家を志すことに至ります。
私のフィールドは、一貫して、人々の暮らしや人間関係がリアルに営まれる「ストリート」という社会の現場です。そしてこの度、「“路上”から社会をつなぎなおす」というスローガンを掲げて政治に挑戦します。私にとってこのスローガンに恥じることのない政治家を必ず体現します。さらに詳しくは5月1日の記者会見でお話させてください。長文にお付き合いいただき誠にありがとうございました。
