中山美穂さん最後の主演映画が追悼上映 共演した韓国人俳優が尊敬の念「美しくて才能のある歌手であり女優だった」

昨年12月に急逝した中山美穂さん(享年54)最後の主演映画『蝶の眠り』の追悼上映が22日、都内のアップリンク吉祥寺で実施された。舞台あいさつには、韓国から来日した俳優のキム・ジェウクが登壇し、中山さんへの思いを語った。

舞台あいさつに登壇したキム・ジェウク【写真:ENCOUNT編集部】
舞台あいさつに登壇したキム・ジェウク【写真:ENCOUNT編集部】

2018年に日本と韓国で公開された映画『蝶の眠り』がリバイバル上映

 昨年12月に急逝した中山美穂さん(享年54)最後の主演映画『蝶の眠り』の追悼上映が22日、都内のアップリンク吉祥寺で実施された。舞台あいさつには、韓国から来日した俳優のキム・ジェウクが登壇し、中山さんへの思いを語った。

 2018年に日本と韓国で公開された本作は、遺伝性アルツハイマー病を宣告され、自らの余命を知る女流作家が、最後に自分の尊厳を守りながら、残る人たちに美しい記憶を残そうと静かに行動した究極の人生最終章を描いた物語。公開当時、中山さんは「私が演じた涼子は50代の強い女性。時間が経つにつれ儚く脆くなっていくのですが、チョン・ジェウン監督の繊細な表現と、キム・ジェウクさんの受け止めようとしてくれたお芝居が非常に切ないです。たくさんの方に見ていただければ幸いです」と思いを語っていた。

 相手役を演じたキムは、日本語で「日本の映画ファンの方、中山さんのファンの方、僕のファンの方、あいさつするのが久しぶりで、楽しい気持ちでここに立ちたかった。そうではないことがすごく残念です」と吐露。この日、東京国際フォーラムで行われた中山さんのお別れ会に参列し、「式で僕の知らなかった中山さんのお若い頃活動されていた映像を見ていたら、やっぱり僕が知っていたより、もっともっとすごい人で美しくて才能のある歌手であり女優だったんだと改めて思いました」と尊敬の思いを明かし、「一緒に映画という形として作品を残せてうれしい気分があり、その分悲しい気分がぶつかっていました。そういう思い出を作ってくれた監督さんにありがとうございますという気持ちです」と伝えた。

 撮影の思い出を聞くと、「彼女とお仕事するのが楽で、相手を気楽にしてくれた記憶があります。一緒に楽屋でお弁当を食べたりしながら作品以外のことも話しながら、時間を過ごしていた記憶が浮かびます」と振り返り、故人をしのんだ。

 舞台あいさつには、チョン・ジェウン監督、プロデューサーのイ・ウンギョンも登壇。5月には、リバイバル上映が東京のほか、大阪・京都・名古屋など、全国各地で開催される。

トップページに戻る

あなたの“気になる”を教えてください